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歩行者の信号無視
正直言って、やったことがないひとはいないだろう。
エスカレーターの歩くひともおなじだ。
でも、やめたほうがいいと思う。
それは交通事故リスクの話ではない。
だって、みんな車が来ないときに信号無視しているのだから。
やめたほうがいいと思うのは、想像力の観点から。
まずひとつ目は、信号無視をする目的。
これは言わずもがな、「目的地により早く着くため」だと思う。
が、信号無視したとしても短縮できる時間は1-2分ほど。なんなら、仮に信号無視をしたあとに電車に乗るのであれば、電車の乗り合わせ次第では全く意味がないと言っても過言ではない。
そのわりに、他にできることで時間を短縮させようとしない。
先ほど言った通り、信号無視によって得られるフィジカルなベネフィットはゼロ、もしくは1-2分だ。
出かける前の準備を2分縮める努力をしてみては。
まあ、2分縮めたところで信号無視するひとはするのだろうけれど。
なぜなら、信号無視という行為は、労力の少ないわりに「時間を縮められている」という、(実際は勘違いなのだが)気持ちよさを感じられるからだ。
舌打ちによる、(真因は何も解決してないけれど)一時的なストレス解消、という行動心理に似ている気がする。
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なので、ひとつ目の問題自体を解決するのは極めて難しい。同じ問題はヨーロッパでもある。
ただ、ふたつ目の要因に目を向けると、やめようかなと思うひとが0.0000001人くらい出てくる気がする。
ふたつ目は、信号無視をすることによる周囲の影響。
これは誰しもが信号無視をしたことがあるという事実の裏返しで、あなたの信号無視は誰かに見られているということだ。
そして、その誰かの中には子どもが含まれるということだ。
あなたの小さな、意味性の低いその信号無視という行動は、社会規則を体験しながら覚える過程にある子どもたちに「自動車が来ない間は信号無視していい」という誤解を与える。
あなたも元・子どもならお分かりになると思うが、子どもは謎にいつも急いでいる。合理的な理由もなく。
裏を返せば、信号無視という手段はとても目的に適ってしまうのだ。
そしてあなたは、夕方のニュースで子どもの痛ましい交通事故のニュースを見て心を痛める。もちろん痛めないひともいるが、言いたいことはそれではなく、実は、誰しもが加担者だということだ。
リスクの割にたいした意味がなく、社会的、間接的に悪影響がある信号無視。
青になるまでの時間、エロいことを考えたり、空を見たり、鼻をほじってみたり、ポカリを飲んでみたり。
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少し立ち止まる。
これは日本人が抱える課題そのもの。