台風一過の週末
土曜日。
午前中は、最近よく行く映画館にてドキュメンタリー映画「沖縄久高島のイラブー」を観た。
最近記録映画が好きだ。この映画はタイトル通り、沖縄の久高島が舞台で、イラブーとはウミヘビのこと。この島の神事イザイホーに欠かせないウミヘビの燻製だが、イザイホーは1978年を最後に行うことができなくなってしまい、それに伴いイラブーも作られなくなってしまった。そのイラブーを復活させる活動を映したドキュメンタリーだ。こんなの面白くないわけが無く、やっぱり面白かった。同じ監督がイザイホーも映画にしているのだが、こちらはまだ観たことが無く、機会を待っている。
監督のトークショーでは質問もできたり、実際のイラブーを触らせてもらえたのも楽しかった。
映画を観てハッとしたのだが、1978年の映像で、おばさんが頭に段ボールを乗せて歩いていた。アフリカでもよく見られる光景だが、この技は何なのだろう。
そして翌日、この件で更にハッとすることが起こる。
昼は近所のネパール料理屋でカレーを食べ、午後は家でダラダラと過ごした。暑過ぎてやってられん。
日曜日。
手話サークルで知り合った友人の家に遊びに行く。実は徒歩7分の距離。1年前に知り合った時から、お互いの家に遊びに行きたいねと話していたのだが、やっと実現した。お酒が好きと聞いていたので、夫とふたり、ワイン2本を携えてお邪魔する。
食事は彼女が作ってくれていて、ラザニアやアメリカンドッグなど手の込んだものや、美味しいブルーチーズが用意されていた。2人の子どもと彼女の夫と食卓を囲む。致し方ないことだが、妻の方と話が合うからと言って、その夫とも合うとは限らない。勝手に中性的で話しやすい雰囲気を想像していたが、実際はザ・おじさんと言う感じで、いい人ではあるけれどお互いちょっとチューイングを合わせるのが難しかった。子どもたちもいたので、彼は子どもとテレビを観たり、昼寝をしたりあまりゆっくりと話す時間も無かった。
友人とは、今まで知らなかった発見があり楽しく嬉しい時間だった。美術関係の趣味がかなり近いことがわかったのだ。マティス、ピカソ、熊谷守一、内藤礼など。なかなか普段話すことができないトークで盛り上がり、彼女の娘(4歳)に「うるさい!」と怒られてしまった。子どもたちとは少し遊んだりもしたが、まだまだ距離は縮まりきらなかった。君たちともいつか友だちになれるといいな。
友人が学生時代に学んだと言う、三砂ちづるの名前を帰って検索してみたところ先頭に出て来た著書名を見て驚いた。「頭上運搬を追って 失われゆく身体技法」。こ、これは、まさに前日わたしが気になっていたこと…。読まなくては。そういえば、彼女が今読んでいる本「苦海浄土」だったな。興味の方向性が似過ぎている、嬉しい。
ちなみにワインは2本では足りなかった。3本目もいただいてしまったが、飲みまくったのはわたしと夫だった。申し訳ない。
土日はそんな感じです。