風邪カムバック
自業自得だが風邪がぶり返し、再度寝込んでいた。
やっと日記を書けるところまで回復。
さ、振り返りまっせー。
12月21日土曜日。
風邪の治りかけとピルの休薬期間が被った。朝起きて、鼻水をかみながら、太極拳に行くか迷う。下腹部も頭も痛い。頭痛ーるを見ると気圧が大変なことになっている。これは潔く頭痛薬を飲むべし、と朝食後に飲んで、なんとか行けそうかな?とマスクを付けたままで太極拳に挑む。
結果的に行ってよかった、が、やはり結構バテた。元気が残っていれば、そのまま渋谷公園通りギャラリーに行きたかったのだが、無理だった。アール・ブリュットの展示。これもだいぶ前からやっていたのに、なかなか行かず、明日閉幕してしまう。もう無理だ、行けない。これに関しては、渋谷が好きじゃないという点もあるのだが、それでもライブとかで展示期間中に何回か近くまで行ったというのに。入場無料なんだし、そういう時にチラッと入って見ちゃえばいいのに。この後悔も今回が初めてではない。
話は戻って太極拳は本当に楽しい。今日は体調が優れなかったのが逆に、余計なところに力が入らなくてよかったかも(余力が無いから)。綺麗に形が決まると嬉しい。24式をスムースに美しくできるようになったらどんなに気持ち良いだろうなあと想像する。
午後は家でゆっくり。昼寝をしたり、寝転がりなら本を読んだり。イ・ミンギョン(小山内園子/すんみ訳)「失われた賃金を求めて」を読み終える。かれこれ2年は前か、武田砂鉄さんと温又柔さんのトークショーで紹介されていて気になって買ったのに、読書習慣が無かった為長らく窓辺に置きっぱなしにして、変な灼け跡が付いてしまった。読み始めたらサクサク読める、とても読みやすい本だった。男性と女性の賃金格差についての内容で、韓国の話なのに殆ど日本。具体的に言葉にされると刺さるものがある。そして色々と思い出す。技術職の時、その道のトップのおっさんは男性(それがいかに不真面目でやる気のない奴であっても)にばかり目をかけて女には目もくれなかった。「女性はどうしても結婚したりして辞めちゃうからね〜。君は少し男勝りなところがいいよね」と女にしては目をかけられていたわたし。モヤモヤしながらも嬉しく感じていたことは否定できない。ああ。後輩の同期3人組のうち1人の女の子だけは個別指導から除外されていて「自分は必要とされていない」と更衣室で泣いていたこともあった。わたしは「そんなことないよ」と言いながら、背中をさすることしか出来なかった。他のおじさんたちも、あの人には逆らえないと誰も状況を改善してくれなかった。男女格差が一際激しいと言われる業界で働く友人は、同期の男性の年収との差はヤバいし、男性なら若手でも責任ある仕事を任せられると話していたこともあった。あまりにも当たり前に、男性が活躍することが当然の世界を見せられすぎて、女性が能力通りに評価されて活躍する世界が想像できなくなっている。そんな世界で活躍する女性は異例であり、男以上に男っぽいと言われていたりする。わたしの前の職場で当時唯一グループリーダーをやっていた女性は「鉄の女」なんて言われていたっけ。マジでサイアク。
超みんなに読んでほしい本だけど、男性が読んだら相当居心地悪い気分になるんじゃなかろうか。人によっては怒り出すかも。
夕飯は韓国料理屋に行った。また体調が悪化しているのを感じていたので、治れ!治れ!と願いながら必死に参鶏湯を食べた。
12月22日日曜日。
喉がまた痛くてヤバい雰囲気。夫に一日家に居るよう言われ、基本ベッドの上にいた。とは言え高熱があるわけでもないので眠れず、また本を読む。先日いつもの本屋で見つけた上坂あゆ美「地球と書いて〈ほし〉って読むな」。面白そう!とビビッと来たのは大正解。あまりに面白くて一日で読み終えてしまった。彼女の家族が凄すぎる。冷静になって考えるとなかなか辛い過去だろうと思うけど、軽快に笑いに変えていてすごい。ただ、体調が悪い時にはちょっとパンチがあり過ぎるパワフルな本だったせいか微熱に逆戻りしてしまった。
夫がケーキを取りに行きクリスマスメニューも作ってくれたが100%楽しむことができなくて悔しい。お酒も飲む元気なし。何年か前のクリスマスもこんな感じだった気がする。
普通に風邪の引き始めみたいな体調になってきたので、翌日の仕事を諦め、そしてもう、ものすごく楽しみにしていた本屋のイベント(今年1番心に残った本とそこから一部分を朗読する)の参加も泣く泣く諦めた。
悲しすぎ。
週末はそんな感じです。