生きててくれてありがとう。
目の前にいる誰かが苦しんでいる時、私は、「あ、あの時の私だ。」と、いつかの自分を重ねて見てしまう。
彼女は私じゃない。
彼女の気持ちは本人にしか分からない。
でも、あれこれ想像してしまい、勝手に心配してしまうのだ。
何か私に出来ることはないのかな…と、考えては無力な自分にため息が出る。
私はつい、「大丈夫?」と声をかけてしまった。
「大丈夫です。」
絶対大丈夫なはずがない彼女から、そう返事が返ってくることは分かりきっていたはずなのに。
朝、彼女が職場に出勤してきているのを確認すると、毎日ホッと、安心する。
辛くて苦しいのに、
「今日も生きててくれて良かった」と。
でも、そう思っているだけじゃ伝わらないんだ。
「生きててくれてありがとう」
「死ねほど辛いなら辞めたら良い。」
「もっと世界は広いんだ。」
明日は必ず、彼女にちゃんと、そう伝えよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?