絵を買うということは花を買うということに似ているのかもしれない
絵を買いたいなら初日。
そう最初に学んだのはイラストレーターの森俊博さんの個展に行った時だった。
まだ絵を買うということもよくわからず、その人の絵が好きだから、と初めて個展に行ったとき、
絵にタイトルと値段が書かれており、
この絵を自分のものにできるんだとわかった時の衝撃。
そのときはまだ手持ちのお金もなく眺めるだけだったけど、社会人になって初めて好きな絵を買うという体験をした。
絵だけが並んでいるギャラリーとは違い、
雑然とした自室の中に絵が届いた時、
自然とこの絵がちゃんと存在できる場所を作らないと、と思えた。
そして絵を飾るための画鋲を買い、
壁にかけたとき、部屋が華やいだ気がした。
今まではよくわからなかったけど、絵を飾るということは花を飾るということに似ているんだなと思った。
それから3年後、私の大好きなex.WEAVERのベーシスト、奥野翔太さん(通称:おっくん)の初個展が2024/4/15〜21に渋谷ル・デコにて開催された。
前回は2人展と称してSATOKOさんと合同で開催していたが仕事の都合もあり初日に行くことが叶わず、絵はほとんど売れてしまっていた。
今度こそ、、、!と休みを取り初日に足を運ぶことができた。
広々とした空間の中で、たくさんの絵に迎えられ、1時間じっくりと鑑賞することができた。
個展開催中何度か足を運んだが、
そのときそのときで新鮮に楽しめた。
おっくんの絵は写実的な温かみがある絵が好きだったので、前回好きだったけど買えなかったおっくんの愛猫をテーマにした絵を選んだ。
円形のキャンバスのためすぐに額装することができず、しばらくはこのまま飾ることになるが
いずれは森さんの絵とともに自室の壁を彩ってもらうつもりだ。
家に猫がいる生活っていいよね。