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信夫山文庫で歌会を

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 もう卒業(卒塾)してしまったが、とにかく本が好きな中学生だった。
 勤務先の学習塾の教え子が、「絶対に先生も気に入ります!」と言ってお店のカードをくれた、それが「信夫山文庫」であった。
 信夫山というのは、福島市街地のちょうど中央にぽっかりと浮かぶようにある小さい山である。

 その中腹(と、言っても山の入口から徒歩数分だ)にあるから、「信夫山文庫」。築百年を超えるという古民家を改修してつくられた「本カフェ」だ。広いお座敷に、数千冊もの本が並んでいる。木々のざわめきと小鳥の囀りが響くなか、丁寧に淹れられた珈琲と一緒にいただくシフォンケーキやぜんざいは絶品だ。そしてそれらを味わいながら好きな本を読む時間は、まさに至福。
 お座敷は、地元の方々の歌会や句会にも利用されている。みなさん、私たちもここで歌会やりませんか?

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「歌壇」2018年8月号「私の行きつけ」

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