それは突然やってきた。「あかちゃんってどこからくるの?」って7歳長女からの質問
二人の子を育てていて、自分と約束していることがある。我が家には二人の娘がいるが、もしかしたら心は男の子かもしれないし、男の子でも女の子でもないかもしれない、この先どうなっても受け入れようと柔軟に性別をとらえるように心得ている。
10人に1人はLGBTQ+って言われてる昨今、もうそんなアルファベットの括りすら古臭いのかもしれない。
息子に対し「男のくせに泣くな!」と言うママには一周まわって斬新に感じるほどになった。
将来、子どもたちが一夫多妻制や一妻多夫制の婚姻制度が一般的な民族へ嫁ぐ可能性だって無きにしもあらず。
固定観念棄てつつ、いかにこの古過ぎる教育システムの中で楽しくのびのび暮らせるか。そんな課題に日々奮闘中です。
日本では未だに性教育とお金の教育が無いに等しくタブーだ。成人女性でも膣の場所がよく分からないという人がいて、排卵の知識すら無い人だっている。
我が家では少しずつ性についての準備を進めてきました。
子どもたちの心にスッと入るような赤ちゃんや排泄やからだの絵本を。
自分なりに性教育の予習をしてきたはずが、それは本当にある日突然それも急に、予想より遥かに早くやってきた為、全く本領発揮できない結果となってしまった。
「あかちゃんがさいしょにくるときって、どうやってくるの?」
「ん?」
詰まった。返事に詰まってしまった。
長女と次女と3人でトランプで遊んでいる真っ最中だ。
「ほら、前に命の勉強でお母さんのお腹の中の小さい赤ちゃん見たの覚えてる?あれが最初だよ。」
「んー、ちがう、そうじゃなくて、さいしょ。さいしょにくるとき、どこからくるの?んーなんてゆえばいいのかわかんない。」
「んーと、えーっと、おちんちんの、、、」
「もういい!!」
だめだーーーー。
長女は曖昧な母の説明に不貞腐れ、次女は「おちんちんだってーーー!」と大爆笑して転がっている。
長女の純粋な質問は完全に闇に葬られ、再び何もなかったかのように神経衰弱が始まった。
深く反省し、その夜早速『赤ちゃんはどこからくるの?』を注文し、昨夜、布団の中で長女に先日の質問に答えられなかったことを謝り本の説明をした。読んでもいいかどうか確認すると「よんでほしい!」ととても嬉しそう。目次を丁寧にゆっくりと読み上げ、気になるところから順番に読み進め、興味の無い箇所は飛ばす。
質問の答え
男女の性行為→男性の射精→女性の体内で受精→妊娠→出産
他にも人工的な受精があることも説明。
この一連の流れを理解し、とてもスッキリした様子。「そっかぁ、ありがとう!」とごきげん。布団の中で約1時間一緒に読み、満足しスーっと眠りに入りました。
その後の長女は、定期的にこの本を他の絵本と同様に読みたい時に開き、15分ぐらい読んでは閉じ、妹(4歳)から質問されれば丁寧に読み聞かせてあげています。特に「水着ゾーンはすごくたいせつだからまもるんだよ。」など自身の身体は幼い頃から自分で守る必要があるという次女にも理解しやすい箇所を読んであげてました。私は何も助言せず、長女なりに考えた行動。
性の内容以外にも、スマホとの付き合い方など、性犯罪は見えない所にとても身近に潜んでいることまで丁寧に優しく説明してあり、長女は「ふむふむなるほど」と何度も頷いたり声に出して読んだり、大切な参考書の1冊になりました。
我が家の性教育 vol.1は無事に終了しました。あなたのおうちの性のおはなし会もステキで楽しい会になることを応援しています。