認めちゃいなよ。楽になるから。
お盆休みの東京は、閑散としていてどこか寂しかった。東京のお盆は7月だから、こんなにも東京には地方の人間が身を寄せ合って生活しているのかと感じてなんだか笑えた。
ところで、ここ数週間、わたしはどことなくそわそわしている。
そわそわしていることにもやっと気付けた。気付けるまで喉に何かがつっかえる感じでしんどかった。
大事な友達がもうすぐ日本にやってくるのだ。
わたしは平常心を保ちたかった。大事な友達だけど、ちょっとだけすましていたかった。なんだろうね。
必死に頭で考えて、すました感じにしていたのに、それがふと溢れてしまって涙がこぼれた。
「わたしはこんなにも楽しみにしているんだ」
「だからこんなにそわそわしているんだ」
「楽しみって思っていいんだ」
そう認めてあげた瞬間に、気持ちが楽になって、それ以上自分の中でその大事な人が日本に来ることを過敏に考えなくなった。
楽しみに思っている自分を受け入れられた。
素直になることが、解決する。
好きだと認めること、苦手だと認めること。
人間なんて大抵の気持ちは「好き」か「嫌い」かに大別される。
食べ物、場所、人間関係。そして仕事も。
仕事も辛さを抱え込んでどうしようもなくなってしまう前に「わたしはこれ嫌って言って大丈夫」って認めてあげると、きっとどこかで良い子な自分が解放されて少し楽になる。そして周りも対応しやすくなる。
大きな声に出さずとも、自分の中で認めてあげるだけで全然違う。認知が思考の整理をきっとするんだと思う。
紙に書き出すと気持ちが整理される、なんてよく聞くけどそれはそうで、わたしもよく書き出す。
ただわたしが言いたかったのは、そこに書き出すまでに自分の中で認めてあげたほうが楽になるよってこと。認めることは怖くないよ、ってこと。
もし、いま何か自分の気持ちの中で抵抗している何かがあるなら、そっと認めてあげてほしい。
楽になるから。
無理することなんて、ないんだよ。
わたしは、大事な友達に早く会いたい。会いたいんだ。