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Remember me

もし「未だにこれを越える詩が書けない」という詩を1つ挙げなさいと言われたら、割と迷わずに挙げるもの。

くるりの「Remember me」という曲があって、その曲中で最後の最後、大団円となる大サビの盛り上がりがあって。聴いていて、もーなんでそんな素敵なメロディ最後にとっておくの?っていう感じだった。仕方がないから、脳内で何度もリフレインさせて満たそうとするしかなかった。

そうしているうちに、(これはもう自分が詩を書く本質なのかもなんだけど)自分の言葉を乗せてアレンジをしてみたくなる。ひょっとしてそれを詩にしたらオリジナルとして形になるんじゃね?となる(甘い発想)。

もちろん曲本来のもつ言葉(歌詞)に引っ張られることは避けられないわけですが、僕は持ち前の鈍感力のお加減(せい)で、このnoteという場に自前の詩として堂々と発表したわけです。

これが、この詩を今度は改めて曲にしようとしたら違った。やっぱりサビは例の大サビでしかない。にしかならない。それを越えるものなんて生み出せやしない。

つまるところ、僕は何よりこのメロディーが好きだし、それに乗っている自分の言葉にもやはり(自己)満足しているわけです。

ならもうそれでいこうということで録音した音源です。

歌詞(詩)はinspiredとか言えるものの、サビのメロディはさすがにそのままなので、arranged songといっちょ前につけています。(注、替え歌ではない…と思いたい)


冒頭の話に戻りますが、僕は、この時を越える詩を未だに書けていない、と思っているわけです。inspireされて書いただけで、それをずうずうしく自分のもののように別の歌にしておきながら、自分の中から出たこれらの言葉が他のどの詩より好きなのです。多分に大本のくるりの影響を受けているだろうけど、それに気づかないお花畑な自分はオリジナリティを感じてすらいる。でもでも、やはり敬愛するメロディの出生地だけは書き添えておきたかった。そんな感じです。





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