2024夏キャン@富士宮
小学生にとって夏休みは最高に楽しい1ヶ月、でも私にとって唯一残念なのは誕生日が8月に来ることだった。通常営業中にその日を迎える子達は一週間くらい前にめぼしい友達に誕生会案内を出し、そこから少しずつ教室の中でボルテージ上がってくのに、こっちは半月前に「来てねー」って言ったらそこで解散しちゃうんだもんね。
そこへいくと今年の誕生会は「キャンプ@富士宮w/t 家族&友人」という、これ以上無い最強のハッピー企画だ。去年の夏、千葉で標高ほぼゼロの草むらキャンプをやらかして猛烈な蒸し暑さにほとほと参ったので、その轍は踏むまいとサイト選択に注意を払った。
他に譲れない条件としては
「車乗入れ可、区画サイト100㎡以上、トイレがきれい、温泉至近、自宅から渋滞なければ三時間圏内」と、まあまあストライクゾーンは広めなんじゃないだろうか。
しかし、ブームは下火になったとはいえ、お盆休みが始まる時期なので空きを見つけるのが大変だった。
そんな中ヒットしたのが「富士山フロントパークしの坂」。
標高500m、1区画100㎡、昨年オープンでピカピカのトイレやシンク、温泉「天母の湯」まで車5分。さらに電源サイト7000円(ハイシーズンでも変わらないのが素敵)、売店で氷やアイスクリームが買える、炊事場の蛇口からは富士の湧水が出てくる(もちろん飲める)、分別すれば生ゴミからガス缶までなんでも捨てて帰れる(一袋200円)。こんなに甘やかされていいんですか?
チェックイン11時より30分早めについたが、既に設営してる先客もいた。今日は空きがあるのでサイトを選んで良いとのこと、我々は他のグループと少し離れたC5とD5の並びを選んだ。トイレ水場も近くて便利。
敷地内に木が2本あったので、友人は管理人さんに断ってからハンモックを張った。大きいテント、大きいタープ、カーサイドタープと設営したところで既に暑くてへろへろ。地面は土と砂利で一部硬いところもあったが、ほとんどがペグ打ちやすくホールドもしっかりしててありがたい。ただし晴天に限る。
タープの下の影に入れば、吹き抜ける風が心地よい。本来ならここからでっかい富士山がドーンとそびえてるのを拝めるらしいのだが、今日は雲の向こうだ。ランチは揖保乃糸の冷や麦を茹で、来る途中のJA直売所で仕入れた柔らかいネギを刻む。ついでにサイトに自生してた青紫蘇を少しいただいた。いつものめんつゆはかき醤油を持参。柚子胡椒や地元のワサビのチューブで香りの良い素敵なお昼となった。
雨雲レーダーをスマホで確認し、一雨来そうだったので先に温泉に行くことにした。1時間なら410円、追加1時間200円というお財布に優しい設定。汗を流してさっぱりした後、焚き火タイムへ突入。煙臭いまま眠ることになるけどそれはまあ仕方ない。直売所で買った美味しそうな米を研いで浸水させる。ラージメスティンでの炊飯もだいぶ慣れてきた。よく、米を炊く時は加熱途中絶対蓋を開けるなというけど、尊敬するヒロシさんが動画でお構いなく途中で蓋を開けてチェックしてるのを見て以来真似してる。おかげで焦げ臭いとか生煮えとかの白飯は皆無となった。
何が楽しくて焚火してるのかって言ったら、火付けの作業だ。用意するのは乾燥した麻縄、乾燥した松ぼっくり、細めの焚き付け用の枝、それから太い薪。しかし今回、松ぼっくりが湿気ってたのでちょっと苦労した。せっかくネットで仕入れた薪も乾燥加減がいまいち。静かにぱちぱちと燃えて柔らかな白い煙をたなびかせるような高級な薪を用意しようと思ったら、それはもはや札束燃やすみたいなもん。とはいえかつては薪なんかぜんぶ近所の公園で折れた桜の枝を拾ってたので、札束燃やす未来も遠くないのかも。
我々のサイトがちょっと他と違う点は、ひとりずつマイ焚き火台を出して車座になることだろう。私の焚き火は私がコントロールしたいのだ。誰かがトイレなどで中座し、その間にそいつの焚き火が消えそうだった時に限っては、誰かが木の枝を追加しておくという暗黙の約束がある。肉や野菜を焼く時は、その時にいちばん適した火を作ってるひとのところでみんなの分を焼く。火力が足りなければ他の焚き火台から薪だの炭だの分けてもらったりもする。
夜はこれからというときに頭痛がしてきて一眠りして起きたらすべて片付けてもらってた。申し訳ない。歯磨きしてる時に向こうのサイトを見たら、でかいスクリーンをたててアニメ上映会をしていた。キャンプでの過ごし方って色々なんだな。
翌朝はハムチーズのホットサンドと桃、いちじく、コーヒーで朝ごはん。9時頃から撤収、汗だくになったので温泉へ。休憩所で富士宮やきそばを食べた。硬めの麺と魚の粉、これぞB級グルメ。
お土産は来るときにも寄ったJA直売所で。屋台のクラフトコーラやジンジャーエールのドリンクとかき氷が美味しかった。
帰りは都内まで娘らを送り(4時間くらいかかった)、モスに寄って帰宅。洗濯と食器洗いの最低限をこなして眠る。