2024秋の千葉旅
美味い魚喰いたいね、から始まった、千葉一泊二日の旅。
9月半ばでもまだまだ暑く、キャンプや車中泊は諦めて安宿に泊まることにした。
朝7時に出発し、アクアライン渡って金谷に着いたのは8時半。メインの店舗はまだ閉まってて、隣接の小さい土産やさんのご厚意でトイレを借りた。となれば買い物しないとな、とおすすめにしたがいびわゼリーを購入。
車の後ろをベンチに海を眺めながら開店を待つ。
朝10時、食い倒れはいきなりサビ始まり。
大ぶりの牡蠣、白貝、赤海老、さざえ、帆立の贅沢な浜焼き。ちっちゃいけど伊勢海老もいるぞ。エアコン効いた部屋でガス火の七輪、最高。キャンプで自分らで火を熾してやるのももちろん楽しいんだけど、もう少し気温が下がってからにしたい。のんびり焼いてるあいだに、漬けの握りをつまむ。窓の外はどこまでも広がる空と海。大満足。
レストランと繋がってる大きな土産やをふらふら。あ、さっき小さい店で買ったびわゼリー、こっちだと200円以上高い。ラッキー。
店の入口に置いてあったグルメマップを貰ってきて、車の中でぱらぱら見てると、なにやら面白そうなカフェを発見。狭い路地の先の駐車場に車を置いて、さらに狭い路地を歩いていくと、突然現れるお洒落屋敷。
築130年の古民家が28年放置されてたやつを二年かけてセルフリノベしたんだって。
もと浅草人だというマスター、やばいやつ(褒めてる)。おしゃべり聴いてるうちに二時間経過してた。
金谷川沿いを散歩してたら「天然氷」ののぼりが。可愛らしい店の前の看板のかき氷の写真が素敵。ただし金額表示はない。しかし好奇心には勝てずドアを開ける。
梅1800円、パイン2000円。うへえ。梅はゼリーを細かくカットしたものが乗ってて美味しかった。パインはエスプーマと、中にはシロップ煮の果肉。でもさぁ、氷だよ?溶けたら水だよ?目を覚ませ。
そこから宿の近くまで20キロ移動して、スーパー銭湯(温泉)へ。まだ少し早い時間で空いてたが、子供向けイベントなのか、露天風呂のひとつにキャラバルーンがたくさん浮いてて失笑。キティ先輩が風にあおられて風呂をイン・アウトしてる。もうひとつ普通の風呂があってよかった。カルシウム泉、すべすべして気持ちいい。
お風呂を出ると日の入りまであと一時間ほど。富津岬へ移動。富士山の後ろに沈んでいく光の美しいこと。スケボー走らせながら動画とってるひとや、釣り竿片手にフェンスの穴抜けてくひとも。色々だな。
宿にチェックイン、荷物置いて即外出。目指してる店のラストオーダーに間に合わないと。ところが着いてみたら看板は消灯してるわ暖簾は出てないわ。絶望しかけたら中からいいかんじに酔った男性二人連れが出てきて、あ、今ならチャンス、入れるよ、といってくれた。扉を開けると店員が「ちょっと待ってね」と。本当に、さっきの人らがいたとおもわれるテーブル以外はみっちり満席。
オーダーから提供がとにかく早く、食べ終わった皿の回収もすさまじく早い。そして我々は飲まないかわりに食べるのも早い。イワシの刺し身も塩焼きもほんとに美味しかったし、鶏唐揚とアジフライも絶品。
少し雨もぱらついて、これは明日の雲海期待できるかも、と早く寝る。アラーム3時半にセット。
狭い部屋でいつものように豆を挽きコーヒーを淹れる夫。冷めきらないのをポットに入れ4時過ぎにチェックアウト、コンビニで氷を買ってポットに満たす。宿から目的地まで24キロほど、薄暗くてちょっと怖い山道を登る。
目的地は鹿野山九十九谷。
展望台にはざっと15人ほどの人がいて、お日さまが登ってくるのを待っていた。山肌のあちこちから蒸気が立ち昇り雲を作っている。
光に照らされたオレンジ色の細い雲の重なりが美しい。そこへ大量のカラスが鳴きながら旋回。幻想的な風景。
どうにも身体が冷えて車へ戻る。朝ご飯はさすけで食べたい、と夫。昨日いた金谷へまた戻る。食堂は9時半開始のところ、到着したのは6時半。なのに先客がいたことに驚く。板に名前を書き、それから夥しい量の車がやってきては去っていくのを車の中から見ていた。いや眠ってた。
9時15分、名前を呼ばれて注文を聞かれ、9時半ちょうどに店内へ。
刺し身はアジとひらめとかんぱち、アジフライの身のぶ厚さはどうだ。夢中になって平らげる。炎天下待つ人のためにもさっさと出ないと。
昨日みたいに面白いカフェに出会わないかな、と、岬の先端に建つ店へ行ってみた。ロケーションは素晴らしく、なるほど映画にも使われるのはよくわかる。風が強いのでテラスはやめて店内で。太平洋、水平線の弧が美しい。
道の駅で米が手に入らないかな、と保田小学校へ行ってみた。5キロ3千円、うーん。。。やめた。近所のスーパーで米が普通に並ぶようになるのはいつになるんだろう。
高速に乗ってから、ガソリン入れるんだったと夫。海ほたるで入れようか、と行列に耐えて駐車。そこでずっと探してたぴーなっつ最中を手に入れた。が、ガソリンは無かった。とりあえず海は渡りきり、浮島で降りたもののガソリンスタンドは一番近くて9キロほど先。私はこういう心臓に来るやつはあまり好きではないんだけど、夫は何回も繰り返すので、たぶん好きなんだと思う。まあ最終的にはいつも間に合うしな。
無事帰宅、走行距離は200キロくらいとのこと。ほど近くて山も海も素晴らしくて食べ物美味しくて、千葉は良いところだ。行ってみたいキャンプ場もあるし。早く涼しくなってくれ。