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2024お菓子コンテスト お題は「レモン」

今年もやりましょう、と日程とお題が決まったのが8月のこと。「栗が食べたいな」と呟く師匠に「原価高くて試作辛いかも」とツッコミを入れ、「じゃあレモン」と相成りました。レモンのシーズンっていつなんだろうか?まあ一年中ありますしね。去年のテーマ「生姜」はあまりにとんがってて、お子さん参加が大変少なかったので、レモンならその点安心。果たして、エントリー7名のうち4名が小中高生となりました。あとは大学生になった常連Mちゃんと、大人はいつものみなこさんと私。みんなどんなの作るのか、楽しみすぎる。

いやその前に、じぶん何つくるねんと。イベントが決まったのが猛暑の中でしたので、「ひんやり爽やか系」で行こうと決めて、ネットで色々と調べてみたところ、ヴィーガンなアイスクリームのレシピに遭遇。そう、ハーゲンダッツの濃厚リッチミルクは大好きだけど、たまに「重たい・・・」と感じてしまうお年頃。師匠も最近はココナツベースのアイスをお取り寄せしてちょっとずつ召し上がってるとのこと。じゃあとりあえず師匠の票は取りに行くか。

作り方は至って簡単、材料揃えてブレンダーでぶん回すだけ。凍らせたらまたぶん回して、滑らかになったところを冷やした器でいただきます。カシューナッツを水に浸してから入れるんだけど、結構攪拌しても粒感が残るので、これが嫌な人はいるかもな、と。なのでレモンピールも入れて、粒感を盛ってみました。他には、豆乳の代わりに甘酒を、メープルシロップの代わりに蜂蜜を。甘酒が入る分、蜂蜜を減らしました。しかし何度も言いますが、やることはぶん回して冷やすのみ。

流石にこれだと得点が低そうだったので、よくアイスに添えてあるウエハース的なやつを作ろうと思いました。冷えすぎた口内の温度調整ですね。ウエハースは作り方を調べたものの全くもって手に負えないため、パイにしました。米粉で作るグルテンフリーのパイなら、なんかコンセプトが揃うかなって。試作の時期はとにかくずっと蒸し暑くて、生地がとんでもないことになってました。酒屋をやってる友達のうちに、人間が入れる冷蔵庫があったなと思い出して、貸してもらおうかとわりと真面目に考えたりして。最終的には本番まで気温が高いままだったら小麦粉のグルテンたっぷりパイにしてやろうと思ってました。

コンテストの1週間くらい前から唐突に気温が下がり始め、これならパイは問題ないぞと思ったんだけど、あれ、肝心のアイスクリーム・・私は寒さの中でもアイス食べたい人だけど、マイノリティの自覚はあるからな。大丈夫かしら。

そして迎えた当日、スタジオ一番乗りはみなこさん。焼き立てパリッパリのシューを提供するんだって。素敵すぎる。私は一晩凍らせたアイスのたねをスタジオでブレンダーにかけ、小さな器によそってから冷凍庫に入れます。これで準備終了。
そのあとは小6のMちゃんがやってきて、美味しそうなゼリーの仕上げ。中学生のSちゃんはプリンの仕上げ。あれっ、冷菓が被ってるな。
中学生Kちゃんはスノーボウルを盛り付け、大学生Mちゃんはどら焼きの仕上げ。
最後は「寝坊しましたー」とニコニコやってきた高校生Rちゃんがシフォンをカット。どれもめちゃくちゃ美味しそうです。

いつもこのイベントには夫が珈琲を淹れに来てくれるんだけど、今日は会社の行事と被ってしまいました。代わりに我が家定番のエチオピアをペーパードリップで。これは娘に手伝ってもらいました。







ギャラリーは師匠を入れて14人。各自が作ってきたポップを真剣に読みながら、お菓子をお皿に取っていきます。作った人のアピールタイムの後、召し上がりつつメモとりつつ、配点してくれました。

その間スタジオではみんなで賑やかに試食。余ったパーツで謎のコラボ作品など作りながらもりもり食べます。小6Mちゃんのレモンと抹茶のゼリー、不思議で美味しい取り合わせ。丁寧な三層構造が美しい。Sちゃんのプリンはレモンジャムもレモンクッキーも全部作ったんだって。プリンも美味しかったけどジャムが最高だったな。Kちゃんのスノーボウルはふんわりレモンの香りが漂う美味しさ。Rちゃんのシフォンはこれだけの水分量で完成させたのはすごいと思った。ふわふわとろとろでうっとり。大学生Kちゃんのどら焼きは流石の出来です。まずこの小ささに皮を焼くのが素晴らしいし、レモンの白餡もだけど、クリームチーズのソースがとんでもなく美味かった。みなこさんのシューは焼き立てのパリパリした皮と白餡入りのレモン風味の生クリームがドンピシャで、このサイズなら10個食べたい。握り拳大でもいいな。

投票結果、1位はスノーボウル、2位はどら焼き、3位は私のレモンアイスでした。

終わってからお友達の皆さんに聞いたら、私のアイスはココナツが強めであとはバランス拮抗してて、レモンが際立っていなかったと。お題がレモンじゃなかったら優勝と。そ、それってだめじゃん・・・
それと、「米粉のパイがとっても美味しかった」って。娘曰く、「あのパイ生地でフツーにレモンパイ焼きゃ良かったんだよ。大事なのはわかりやすさ。」ああもうおっしゃる通りすぎて地面にめり込むわ。
そう、ココナツミルクといえば試作と本番でブランドが違ったのも良くなかったと思う。本番で使ったやつはものすごく濃厚だったから、量を調整すれば良かった。

賞品にカッティングボードをいただきました。どっしりしたお洒落な木製のやつ。嬉しいです。

帰りにみなこさんと娘と、駅前のサイゼリヤで肉とか野菜とか食べながら喋って解散。結論、これからも自分の作りたい、食べたいものを作ってまいろう、と。

お忙しい中いらしてくださったギャラリーの皆様
企画してくださった本日お誕生日レディの松本先生
一緒に楽しくお菓子を作った皆さん
ありがとうございました。



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