トラウマを乗り越えた瞬間
3月末に初めのディマティーニメソッド(DM)を受けた。私の人生の中で一番嫌いな人、父親に対して、一番強烈に覚えている場面でDMを受けた。
その場面は、小学校3~4年の頃、家の台所で夕飯の準備をしていた時に起きた。その出来事が起こる前から、父は母の作る料理に対し不満を言うことが多く、その不満が積りに積もって、暴力へと変わった瞬間だった。
母は管理栄養士として病院で勤務しており、常に健康や栄養を考えた食事だった。いわば The・病院食である。もともと濃い味が好きな父にとっては、耐え難い食事。あまりにも昔の事であまり覚えていないけど、父が食事の事で起こり始めたのは、私が小学生になった辺りからのような気がする。
小さい頃の私は、父の『いつも野菜しか出てこないよ。もう少し、お醤油をたすと旨いのにな』と言う言葉と、母の『お野菜は一日に、このくらい必要なのよ。お醤油はかけすぎないで』という言葉の狭間で、ゴリゴリされた。どちらの味方になるわけでもなく、ゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ…。
そんな状態が続いて、その出来事が起こった。正直、母の身が危ないと感じて怖かった。母と弟を守らないと!ととっさに思った。その嫌な過去をDMでは何回も、何回もその場面に戻る。そして、その一番嫌な瞬間と同じ行いを自分でやっているか質問された。
は~?なんだその質問?やってるわけないじゃ・・・あっ、やってる…。
思い返してみれば、我が子に…やってる。
一瞬で懺悔(ざんげ)の気持ちが込み上げる。あの嫌いだった場面で込み上げた、父への憎悪が、一気にわが子に対し行った行為を悔い改める。気持ちの揺れ幅が大きすぎて、気持ちの処理に困ってしまう。
それ以降の質問も、視点を変えながら、出来事をあらゆる角度から観察していく。頭の中はクタクタ。今まで、父だけが悪いと思っていた過去が、少しずつ、少しずつ『あれ?悪くないかも…父は悪くないかも』という不思議な感覚に。最後の最後は、あの暴力的で怖かった過去が、『そのままでいい』という結果に落ち着いた。父に対して、感謝の気持ちでいっぱいになり、最後は涙で顔がグチャグチャ。
あ~、何だこの気分。気持ちの揺れ幅は大きく、DM中はメンタルきつい。このトラウマを乗り越えた先にあったのは、最終的に感謝でした。何だか狐につままれた感じもするけれど、その答えに自ら辿り着いた。やっぱり、私の人生、これでいい。私の両親、このままでいい。未だ二人の喧嘩話をよく聞くけれど、笑って見られるから。だって、私の両親は変わる必要なく、そのままでいいから。小学生の私と、今の私が繋がった。これも引き寄せの力かな。やっぱり、引き寄せって面白い💕
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