新1000円札の北里柴三郎って何した人?
こんにちは!もももです!
いよいよ2024年7月3日から新お札が発行されますね♪
10000円札が渋沢栄一、5000円札が津田梅子、1000円札が北里柴三郎です。
みなさん、この人達何した人か知っていますか?
意外と知らない方が多いのじゃないでしょうか
「パパ、この人達何した人?」と子供に聞かれるかもしれません。笑
そんな時でも答えられるように!
今回は「北里柴三郎」について紹介します。
北里柴三郎とは
まずはどんな方か調べてみました。
国立国会図書館のHPによると上記の通りです。
功績の1つは研究者としての「医学への貢献」です。
代表的なものは破傷風菌の培養・血清療法という治療法の開発です。
そのほかにも香港で大流行していたペスト菌の発見、狂犬病、インフルエンザなどの感染病の研究も行い、人々の命を救っています。
もう1つは教育者としての「医学教育への貢献」です。
北里研究所を設立し、研究を進めながらもそこから多くの優秀な研究者を輩出。
そして北里研究所の50周年記念事業の一環として建てられた大学が北里大学です。
また、慶應義塾大学医学部の立ち上げもしています。
2つの観点で功績を詳しくみてみましょう。
日本も海外も救う「医学への貢献」
北里柴三郎は「近代日本医学の父」と呼ばれるほどの偉大な功績を残しています。
破傷風菌の純粋培養と血清療法の確立
破傷風とは土壌などにいる破傷風菌が原因の感染症です。
傷口から菌が体内に入ることで感染し、全身の痛みや呼吸困難、時には命を落とします。
1980年代では、感染したら100%死亡すると言われていました。
その破傷風菌のみの培養(純粋培養)に世界で初めて成功しただけでなく、治療法の「血清療法」を発明したのが北里柴三郎なのです。
この功績は現代医療にも貢献しています。
なぜなら血清療法は「ワクチンの前身」だからです。
北里柴三郎がいなければ、今のあらゆるワクチンはなかったかもしれません。
ペスト菌の発見
ペスト菌とはげっ歯類に寄生する菌がノミを媒体に感染する病気です。
発熱や悪寒とともに全身にアザができるため「黒死病」と呼ばれていました。
エジプト・ヨーロッパ・香港と3度の大流行で多くの死者がでた感染症でしたが、その原因となるペスト菌を発見したのが北里柴三郎です。
※諸説あり
未来の医学への投資「医学教育への貢献」
北里柴三郎は研究所や大学、医学に関わる多くの学会の設立に貢献しています。
研究の場の提供
北里柴三郎は感染症のための研究所「私立伝染病研究所」、その後「北里研究所」を設立しました。
そこでは、狂犬病・インフルエンザ・赤痢・発疹チフス・ハンセン病・結核などの重大な感染病に関する研究が行われ、多くの研究者が研究できる場を提供していました。
また、研究者同士が情報交換し協力できる場として「大日本医師会(日本医学会)」「日本細菌学会」「日本結核予防協会」などの学会をつくりました。
学びの場の提供
北里柴三郎が設立した「私立伝染病研究所」「北里研究所」では、研究だけでなく定期的に講習会が行われ、学べる場も用意されていました。
ここから排出された有名な研究者は「志賀潔(赤痢菌を発見)」「野口英世(黄熱病を研究)」などがいます。
その後、創設者ではありませんが「慶應義塾大学医学部」の初代学長も務めています。
北里研究所で研究し学んだ北里柴三郎の弟子たちを教授におき、学部の発展に尽力したそうです。
そして、研究所で行われていた講習会と慶應義塾大学医学部立ち上げを皮切りに、北里柴三郎の没後に設立されたのが「北里大学」です。
このように、感染症とその治療法に関わる研究を牽引しながらも、研究者が学び、活躍できる場をつくり、後世の研究者を育てていたのです。
最後に
北里柴三郎について、少しでも知れたでしょうか?
これで子供に「パパ、この人達何した人?」と聞かれても答えられますね♪
余談ですが、私は研究開発のお仕事をしてることもあり「功績を残した研究者」がお札の肖像画として選ばれるのがとても嬉しいです。
あまりスポットライトが当たらない職業ですし、子供のなりたい職業ランキングに入ることもないかもしれません。
ですが、人の命を守ったり、生活を便利にしたり、人が生き生きと過ごせるための新しい何かを生み出せる「研究職」ってとてもやりがいがあるお仕事なんです。
いつか「子供のなりたい職業ランキング1位」になったらいいな〜という淡い想いをこめて締めくくります。
ももも