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沖縄の冬はなぜ寒い⁉︎
巷ではインフルエンザが猛威を振るっていますがついに沖縄にも波がやってきました。
それと同時に、職場の休憩室に何やら葉っぱに包まれた怪しげなものが山のように積まれています。
これはムーチー(鬼餅)と言って旧暦12月8日(今年は1月7日)に健康や厄除けを祈りながら家族や知人に配られるお餅です。
月桃の葉に包まれた香り豊かなこの餅を作る行事は、寒さの厳しい時期を迎えたことを知らせるものでもあります。
職場に積まれたお餅の山を見て‥
「あい、今日はムーチーだね」「ムーチーだから寒いんだね」「ムーチーびーさー(寒さ)だね」という定形の会話があちこちで飛び交うのも沖縄の冬の風物詩です。
ムーチー(餅)には各家庭の味があり、黒糖を入れたもの、紫芋を入れたものや、少し手の込んだ人は落花生を砕いたものを入れたりするので、色々なお家の餅を食べられるのが楽しみです。
ところで、冒頭の「沖縄の冬はなぜ寒い⁉︎」の理由は…
「誰もコートを着ていないからです(笑)」
沖縄の気温が10℃程度まで落ちるのは1年のうちでも1〜2週間なので、
家にあるありったけの服を着込んで寒さが過ぎ去るまでひたすら耐えるのです。
寒い冬の日に温かいムーチーを食べながら、家族や仲間と心を温め合う時間は、他では味わえない沖縄の冬の魅力です。