中学校支援クラスの見学
娘は小学校3年生から場面緘黙症です。
学校では話すことができません。帰宅した途端流暢に喋り出す普通の小学生でございます。
4月からは中学生。
小学校は「進路をもう決める時期なので」とやんわ〜り急かしてくるので、親としても焦りを感じていました。
普通級と支援級
ズバリこれです。どちらに通うのか?場面緘黙症は情緒支援クラスへの入学ができるということで、検討する必要があるなぁとは思っていた。しかし、娘は当初ピンと来なかったようで、学区内の中学に進学するつもりだった。
娘が揺れ出したのは修学旅行後。
楽しかったこともあったけど、話せない娘には困難が多く、疲れた表情で帰宅した次の日「中学校難しいかも。ヤバイかも」と、私に言ってきた。
自分から言ってくることが本当に珍しいので、真剣に聞いた。もう次の日にはスクールカウンセラーに相談した。頼もしいカウンセラーさんで「仕事がめちゃくちゃできるソーシャルワーカーに繋ぎます!」と、すぐ対応してくださった。(このスクールカウンセラー、ソーシャルワーカーの話はまた今度)
ソーシャルワーカーさんが本当に迅速に対応してくれて「私とお母様と2人で見学行きましょう!」と、アポを取ってくれた。
実際に見学した様子
今回見学させていただいたのは、学区外の中学校。バスや電車で通う学区外の子もいるそう。
ざっくりまとめるとこんな配慮がありました。
・教室の中には、仕切りで作られた集中スペース(自分の気持ちに折り合いをつけたいとき、1人になりたいときなどクールダウンに使ったりするスペース)がある。
・本来であれば1人にひとつの教科書なんかを置く小さな棚が、1人3つ分くらい広く取られていた(発達障害の子は整理整頓が苦手な子も多いため)
・大きなジップバッグに各教科ごとの動画を入れて、この授業にはこのジップバッグを持っていけばOKになっていた。
・接触過敏で制服の下に体操服を着て登校することが困難な子のために着替えるスペースがあった。
・昼食の時間は音に過敏な子、集団の中に入って行くのが難しい子のために、落ち着いて食事ができるように配慮されていた。
支援クラス担当の先生に説明していただき、教室を案内していただいて「合理的配慮」が細やかにされている印象。「まだこのクラスが立ち上げから2年なんです」とおっしゃっていてビックリした。
このクラスでなら登校できるかもしれないと考えていたら「実際にこのクラスで1日を過ごすわけではありません」という先生の言葉。
朝はこの支援クラスに登校するが、授業に関しては普通級の生徒たちと一緒に受けているのが現状とのこと。
1日の流れも教えていただいたので、次回は支援クラスの生徒が実際に学校生活をどのように過ごしているのかを書いていきます!