遊戯王MD マスターデュエル検定LV19の解答解説

LV19はトークン関係の問題が出ます。
あまりにもトークンに対する無知が露呈したので、お勉強を兼ねて裁定と判例のお勉強をします。主に私が間違えた問題だけ。



「相剣師-莫邪」の効果で特殊召喚した「相剣トークン」が自分フィールドに存在している。その「相剣トークン」を対象として「シエンの間者」を発動し「相剣トークン」のコントロールを相手に移した際、正しいのは次のう
ちどれ?

  1. 自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない

  2. 相手はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない

  3. お互いのプレイヤーはSモンスター以外もEXデッキから特殊召喚できる

  4. お互いのプレイヤーはSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない

正解は1。
相剣師-莫邪の効果①
①:このカードが召喚·特殊召喚した場合、手札の「相剣」カード1枚か幻竜族モンスター1体を相手に見せて発動できる。自分フィールドに「相剣トークン」(幻竜族·チューナー·水·星4·攻/守0)1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

参考:https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=4&cid=16489
■自分のこの効果で特殊召喚した「相剣トークン」が、自分・相手のモンスターゾーンに存在する限り、自分は『SモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない』状態になります。

参考:https://yugioh-wiki.net/index.php?%C1%EA%B7%F5%A5%C8%A1%BC%A5%AF%A5%F3
現在このトークンを生成できる全ての効果が「この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。」というテキストを持つ。
エクストラデッキからの特殊召喚に制限をかける効果トークン効果ではないため、送りつけても自分特殊召喚が制限され続ける。

おそらく、この効果によって影響を受けるのは相剣師-莫邪のコントロールプレイヤーであり、効果処理時にプレイヤーに対して制約がかかる。制約が有効であるのは、そのトークンが存在している間ずっとであるので、コントロール変更により制約がかかる対象が変わることはない。
例えば生成前にコントロール変更した場合はどうか。これもやはり効果処理時にプレイヤーを参照する(と思われる)。

参考:https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=23110&keyword=&tag=-1

処理時にどちらのフィールドに「戦華の叛-呂奉」が存在するかにかかわらず、「戦華の叛-呂奉」の効果を発動したプレイヤーから見て相手のフィールドからモンスターが破壊されます。



自分フィールドに「勇者トークン」、「運命の旅路」、「騎竜ドラコバック」が存在し、相手フィールドにはカードが存在しない。この状態で相手のバトルフェイズ終了時、相手が手札から「拮抗勝負」を発動した。その効果処理時の、自分フィールドのカードに対する操作として正しいのは次のうちどれ?

  1. 「運命の旅路」以外のカードを裏側表示で除外する

  2. 「勇者トークン」以外のカードを裏側表示で除外する

  3. 全て裏側表示で除外する

  4. 「騎竜ドラコバック」以外のカードを裏側表示で除外する

正解は2。

MDの解説。
モンスタートークンには裏側表示が存在しないため、裏側表示で除外することができません。そのため、「勇者トークン」を除いた自分フィールドの全てのカードを選んで裏側表示で除外することになります。

参考:https://yugioh-wiki.net/index.php?%CE%A2%C2%A6%C9%BD%BC%A8%A4%C7%BD%FC%B3%B0
モンスタートークンコスト効果にかかわらず「裏側表示で除外」することができない。
モンスタートークンには裏側表示が存在しないからである。
空撃ちにあたる状況では、そもそも発動自体ができない裁定となっている。

後述するフェンリルの効果が原始生命態トークンに効かないのもこれが原因。また、裏側表示を持たないという特性のせいで、ダルマ・カルマで除去されてしまう(こともある)。



自分のバトルフェイズに、自分の「クシャトリラ·フェンリル」で、相手フィールドの攻撃表示の「原始生命態トークン」(攻3000/守3000)に攻撃宣言を行った。このとき攻撃宣言を行った「クシャトリラ·フェンリル」について、正しいのはどれ?

  1. 効果で「原始生命態トークン」を裏側表示で除外でき、攻撃
    対象を選び直すことができる

  2. 効果で「原始生命態トークン」を裏側表示で除外できるが、攻
    撃が必ず中止される

  3. 攻撃宣言を行えない

  4. 「原始生命態トークン」との戦闘で破壊される

答えは4。理由は前述の通り。

相手フィールドの「勇者トークン」を対象に「サウザンド·アイズ·サクリファイス」の効果を発動する場合、正しいのは次のうちどれ?

  1. 「勇者トークン」を装備し、「サウザンド·アイズ·サクリファイス」の攻撃力は2000になる

  2. 「勇者トークン」を装備するが、「サウザンド·アイズ·サクリファイス」の攻撃力は0のままである

  3. 「勇者トークン」は墓地へ送られる

  4. 「勇者トークン」を対象に効果を発動することはできない

答えは1。
モンスタートークンはいわゆる通常モンスターと同じ取扱をする。
フィールドから離れるときに消滅することや、裏側表示を持たないというのが通常モンスターとの主な違いである。また、この問題の通り魔法トラップゾーンに置くことはできるので、サウザンド·アイズ·サクリファイスの効果のほか、原罪宝-スネークアイの効果も受ける。



自分フィールドに「トークンコレクター」が存在し、手札には「相剣軍師-龍淵」と「幻殻竜」と「原始生命態二ビル」の3枚が存在している。このターン、相手が5体以上のモンスターを特殊召喚をしている場合、「相剣軍師-龍
淵」の「1:このカード以外の手札の「相剣」カード1枚または幻竜族モンスター1体を捨てて発動できる。」効果および「原始生命態ニビル」の「1:相手が5体以上のモンスターを召喚·特殊召喚した自分·相手ターンのメインフェイズに発動できる。」効果として正しいものはどれか?

トークンコレクターについて
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにトークンを特殊召喚できない。

  1. 「相剣軍師-龍淵」の効果のみ発動できる

  2. どちらも発動できない

  3. 「原始生命態ニビル」の効果のみ発動できる

  4. どちらも発動できる

答えは1。
トークンコレクターの効果は、"永続"で"できない"効果であるが、相剣軍師-龍淵のトークンの特殊召喚効果はあくまで任意である。一方のニビルについては必ずトークンを特殊召喚する効果なので、こちらは発動できない。


自分のメインモンスターゾーンに元々の持ち主が自分のモンスターが5体存在し、相手フィールドにカードが存在しない状態で、「おジャマトリオ」を発動し、相手フィールドに「おジャマトークン」3体を守備表示で特殊召喚した。その後、「所有者の刻印」を発動した場合、正しいものはどれ?

  1. 何も起こらず、効果処理が終了する

  2. そもそも発動できない

  3. 3体の「おジャマトークン」が破壊され、相手は900ダメージを受ける

  4. 3体の「おジャマトークン」が破壊され、自分は900ダメージを受ける

答えは3。
MDの解説
自分のメインモンスターゾーンに空きがなくコントロールを戻せなかった「おジャマトークン」は破壊される事になります。この場合、コントロールを自分に戻す事ができずに破壊されていますので、ダメージを受けるのは相手プレイヤーとなります。

この問題で一番難しいのは所有者の刻印ってそれによってモンスターあふれるときも発動できるという知見がないことではないだろうか。
それはともかく、効果処理時にコントロールを正しく変更できない場合、ルール破壊される。このルール破壊は結局コントロールを戻せていないのでダメージは相手が受けることになる。

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