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だいなし
一番私の快楽になることを捜している。私如きに、この渇きを飢えを呻きを、癒せる訳もないのだけど。すんごく大きく息を吐くのが、得意になってしまって、必死に自分の投げた適当な決め台詞に則って息を吸ってみるけど、肺は満たされない。ふわふわしたいのに、ふわふわしてる自分が苦しくなるほど嫌気がさす。物凄く弱っています。
弱っています。
たすけにきてよーーーーーー!
息ているだけで考えてしまう。考えれば考えるほど壁は高くて道のりは長くて私はまだスタートラインにすら立っていないんだと錯覚する。生まれてすらないのと同義だと。そんな数瞬のこれまでに吐き気がするほど多量の感情に飲まれて死にかけるくらい息が苦しかったはず(被害妄想)なのに、それらの感情全てが数年経ったら全部無かったことになって思い出としてすら記憶の片隅にすら残らない幼い日のことになってしまう、その、自分の小ささが月日に対してマイクロミリ未満だし、果てしないのに限りある矛盾を肌で感じて圧迫して窒息しそうなんだ。苦しかったよね、って寄り添ってくれてありがとう、そんなことを言われたら私は「ちっとも苦しく無かった」と強く主張するけれど。いつから苦しいのかわからない、いつも苦しかったのに過去になったから消えていっただけなのだったらすごく怖い、私は、とても怖い。過去も未来ずっと創造されない人生は私すら味方になってくれないような分厚い孤独。いつから、自分が苦しいと訴えるのを許容してしまったんだろう、いつからこんなにも成り下がった妥協だらけの汚い人間になったんだろう。テンションに歯止めがかからなくなって、気付かない間に天井を突き抜けて、気付かない間にショートして、目が死んでる。笑顔が下手なのに相手の顔を見つめられない、目線が飛ぶ、話が聞けない、私だけの世界に飲み込まれる。口元だけ無理に上げて明るさを演出、できてるんだって。誰にも相手されなくなって、自分と外界との繋がりがなくなった瞬間私は景色に溶け込んで姿を消して、消えて、感じられなくなる見えなくなる聞けなくなる嗅げなくなる居なくなるのと一緒みたいに知らない世界に居るようになる。頭に水源があるように、小さい器に滝が噴き出すように、轟音を掻き鳴らすように、私は神経を殺して、やり過ごす。名前を呼ばれても気づけない程生きていられない重い傷じゃなく済んでいるのはその状態にあくまで嫌悪できているから。気持ち悪い、自分が急激にピンチアウトして焦点が定まらなくなって見えなくなって孤独感の黒い穴に吸い込まれてしまう瞬間が、どんどん、間隔を狭めて襲いかかってくるから、口をぱくぱくさせて、空気を吸い込んで、歯を食い縛って、耐え抜くしかない、時間。誰かと目線を逸らすたび、そんな風に自分の周り全部が真っ暗になってしまうから、体力がきつくても、どうしても誰かに合わせて嫌われないように細心の注意を払って私と一緒にいる利益を伝えて楽しいでしょうって体現してあたしが真っ黒に染まらないように地獄の淵で地球を手を握り合っている。そういう瞬間、自分が苦しい辛いと思う瞬間、嫌いだから、弱いみたいでグロいから、一人になったら眠りに就くの。だから暇を過ごせない、余裕があったら闇に喰われるから、1秒たりとも隙を作ってはいけなくて。それでも気づいたらしゃがみ込んで泣いてるんだ。おっきな声で騒いで爆笑して、ギターでも練習しようと部屋に入った瞬間、ベッドに手を付いてしゃがみ込んで息を吐き切るくらい吐いて目を瞑って涙を流すんだ。理由もわからないのに。限界、と慰めてしまうのはどうしても許せない、誰より何も頑張ってないのに、鋼の魂すら失ったらあたしは本当に何者でもなくなってしまう。死にたくない。死にたくないから、あたしは自分を許せない。わかってるんだ変なのは。段々自分と自分が離れていくのも、どこかでわかってたんだ。楽な道に逃げただけで、でも当時からずっと最善を選んできたから、未来も過去もない人生を、否定したい訳じゃないから、今の自分が、私が、なんとかしてやり過ごすしかないんだ。笑顔作るのは上手になった、仮面はとっくに同化した。詩にすると陳腐になっちゃうのは、当たり前のようで勿体がないようで、私の人生に価値を見出すきっかけになるかもしれなかったのに、上手に表せれないから、なのか、私が向いてないからなのか、才能がある人にしかできないことなのか、芯に触れてない、雑な俺人称になっている。どうせなら、悪者だって糾弾してくれさえすれば被害者ヅラできたのに、誰もわかってくれないって悲劇を演じたところで厨二病にしかならないくらい周りが優しいのも意味がわからなくて、強かでしなやかになりたいだのと謳っていたはずの私は、人前でしか自力で立ち上がれないほど、気力が枯れている。何をしても足りない、許せない、妥協できないラインすらわからない、負けず嫌いなんじゃなくて個性的なで居たかっただけ、怖かっただけ。特別じゃない人にはなれなかっただけ、強迫観念に脅されてるだけ。どうせならって枕詞ってほんと何様だよって感じ、私以外の人間全員超可愛くて面白くて最高の人なのに、なんで私だけこんなにクソなの、ってわかりきったヒス構文で嘆いたかと思えば、誰かにとって才能があるように見える私に恍惚としてる時もあって、情緒の振れ幅が半端じゃない、並大抵じゃない精神異常。でも私って多分普通に人間なんだろうね。人外って言われてみたいって夢がある。優越も劣等も無価値だってのは正論だと思ってるけど、優越と劣等だけで構成されてる私と正論、どっちが大事ですかって言われたら自己中を取るしかないのが人間ってことじゃないの。病名がついたら安心する?この抱いてる感情でさえも、共有できる人間が世界中に何人も症例が出ているとしたら私は尚絶望するだろう。私は唯一無二の存在ではないと確証が出てしまったようなものだから。とにかく綺麗事が嫌い、心がない文字が嫌い。今日は雑な詩を書くために夕飯を碌に食べなかったから、お腹がすいた、どうして?どうせ完成したのは語呂が悪い歌なのに、綺麗事にしかならないのに、、、
「ギターに口づけを」
彼は世界一のギターヒーロー
私は家族一のギターヒロイン
2人の間は何が違う 産まれたひづけが違っただけか?
彼は世界一のシンガーだ
私は学校一のソングライター
2人の間に差はあるが 生きてる世界も違うというのに
「生きる」為に歌うこと 「届ける」為に描くこと
「愛する」為に踊ること 私の為に口ずさむのと
何が違う 何が違う 何が違う?
黄色のギターに口づけを 抱き締めて唄えど 光は渦巻く
スマホのマイクに鼻歌を 私の愛で良いなら 貰っておくれよ
明るい闇の静けさと共に奏でている音楽
「彼になりたい」 劣等な心も不器用な愛と嘘を付けて
生きていた頃の私の背中眺めながら 竦んでる
誰かに伝わる私には成れずとも 届かずとも
響かせる程の「私」を聴いていたい
客観的な瞳で見つめた私は 果てしなく自分のモノだ
それでも 愛してくれと乞い願う私の 美麗さも 鏡に映して
紙とインクとブルーライトの臭いに 流されながら
泣きついた枕に慟哭を 声にならない音も 鳴らしてる
呆れた青春に花束を 奇跡なんかで良いから 祈っておくれよ
明るい日向の孤独さと共に奏でている音楽
綺麗事じゃないように 自分事をも謳うから
私の為だけに生きている訳じゃないとしても
黄色のギターに口づけを 抱き締めて歌えど 光は絶えないが
スマホのマイクに歌声を 誰かの愛でさえも
私のモノだろう
黄色のギターに口づけを
誰の音じゃなく私の音を奏でている音楽