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夢でもいいから…

今日もお疲れ様です。
暑いので水分を取りすぎました。
気持ち悪いです🤢


会いたい人がいます。
人というか、昔飼っていた犬のトロ。
私がお刺身が好きなのでトロにした。

18歳で進学の為家を出た私はトロの死に目に会えなかった。
母が仕事の合間自宅に戻り、少し目を離した時「キュ~ン」とひと声鳴き駆け付けたがもう死んでいた。
日帰りで帰れない距離を恨んだ。
15年生きてくれた。
涙が止まらなかった。

散歩は朝と夕方行っていた。
当時はお味噌にご飯を入れた餌だった。
お味噌に入っていた玉ねぎを食べてよく腰を抜かして医者に来てもらってた。
首輪を器用に外して脱走して捕まらず、諦めかけた時に戻ってきたけど田んぼにでも入ったのか毛はドロドロ、どこの野良犬かと思った位だ💦
お座りとお手とおかわりと両手が出来た。
雪が降ると喜んで散歩に行き、体が埋まる程の雪の中を跳ねながら走る為、溝によくハマり動けなくなってた(笑)

納得出来ない事が1つだけある。
私以外の家族全員はトロが夢に出て来ている事。
夢は無意識に見るものかもしれないが
私はトロが死んでから、不思議な事に
一度も見たことが無いのだ。

少し経って実家に帰省した時に母に聞いた。
元々母は亡くなった人が夢に出てくる人だから
トロも出て来たのか気になり聞いてみた。

「母さん、夢にトロ出た?」

母は笑いながら言う。

「出たよ。花が沢山咲いている場所で楽しそうに走ってたわ。死んだ日の夜に見たけど今はたまに見るよ。花のいい匂いがしてたしね。」

羨ましかった。
そこに兄がやってきた。

「兄さん、トロ夢に出てくる?」

「俺も死んだ日の夜夢にでてきたよ。母さんと同じで、トロ花の中で走り回ってた。追いかけたいのに足が動かないからずっと見てた。たまに夢に見るよ。」
 
新聞を読んでいた父までもがいきなり顔を上げ
「トロはよく夢に出てくるよ。」
それだけ言ってまた新聞を見始めた。


何故私には夢にすら出てくれないんだろう。

あの柔らかい毛並み。
私が母に叱られて落ち込んでいたら寄ってきて
顔を舐めてくれたトロ。
会いたいな。
謝りたい。
自己満足だけど…

携帯電話も無かったから動いている画像もない。

写真は数枚あるけどセピア色になっている。


仕事が終わり帰宅途中に散歩している犬を見ると
トロを思い出し 
夢で会える?
いつか夢に一度だけでも出てきてくれる?と
期待はするものの

現実は
毎日やらないといけない家事に追われ
仕事に追われ、時間に追われ
訳の分からない不安がいきなり襲ってきて
眠いのに眠れない
不眠症の私がいる…



 



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