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ペット禁止
今日もお疲れ様です。
「ペットロス」「悲しみの底」の続きで
A子の事を色々思い返しながら書いてみようと思う。
A子の飼っていた犬が亡くなったのは3度目。
初代の犬が亡くなった時はまだ知りあってなかったから不明。
2代目に家族になった犬が亡くなったのは飼ってから7年目。
突然死だった。
その時の話。
A子の様子は現在と同様、思い出しては泣いていたけど自分で葬儀会社を手配して、A子から犬が亡くなったとS子が連絡を貰ったのはもう葬儀会社が家に来て見送った後だった。
S子から私に連絡があり一緒にA子のマンションに向った。
泣いているA子の背中を2人でずっと擦った。
私もS子もこらえきれず涙が出てしまい一緒に泣いた。
A子の犬が亡くなって1週間後。
心配だったので私とS子は再びA子のマンションに行ってみた。
A子の好きなケーキを持って……
落ち込んでいると思ったA子を想像していたのだが全く違った。
「わざわざ来てくれたの?ありがとう。」と笑いながら迎えてくれる。
多少の違和感😓
リビングに入った時にその違和感は確信になる。
いない筈のゲージの中に何やらモゾモゾと動く白いフワフワした物体が目に飛び込んで来た。
(この犬が3代目)
え?どういう事?
S「何??」
驚いたS子がA子に聞く。
A「新しい犬飼ったんだ!少しは気が紛れるかなっと思って。H美と一緒にペットショップに行って選んだんだ〜」
えっ!?えっ!?えっーーーーーー!!
S「早くない?まだ亡くなって1週間しか経ってないんだけど…」
うん、私もそう思った。(心の声)
早すぎる展開にちょっとついて行けない💧
A「いいじゃん、だって寂しいんだもん。」
A子は私達に新しい家族を見せる。
可愛い❤️❤️可愛いじゃないかぁぁぁぁ!!
はっ😳😳😳違う、そうじゃない!!
いや…A子よ。
あの時流したアンタのあの涙は一体何だった?あの時流した私の涙は一体何だった?
あの時流した私の涙を返してくれ!
A子には申し訳ないがそう思ってしまった。
S子はA子と付き合いが長いから何やら色々グチグチ言ってたけど、私はもう新しく迎えられた犬がいるんだから私達がとやかく言う必要はないと思っていた。
ケーキを渡してその日はすぐに帰宅したけど
その後A子が犬と楽しく暮らしていたから新しい家族が来て正解だったと思っていた。
新しい犬を飼い始めて2年位経った頃
A子から住んでいるマンションが『ペット禁止』になったと聞かされた。
急に言われて驚いたA子。
今飼っているペットは他界するまでは飼って良いらしく、他の住人も猫や犬を飼っていたからさほど気にしていなかったみたいだ。
「できるだけ一緒にいたいから長生きしてほしいんだ…」
ペットの話になるといつも言っていた言葉。
12月に亡くなったA子の大切にしていた犬。
8年間一緒に暮らしていた。
今回は前回と違い何も出来ないまま憔悴しきっていたA子……
『ペット禁止』になってしまったマンションでは新たに家族を迎える事は出来ない。
家族のいなくなった部屋に1人でいる事の孤独、
ペット禁止のマンションになったので以前のようには飼えない苛立ちさもあって私達にキツイ言葉を投げかけたのだろう…
住み慣れた駅近の便利なマンションに住んでいるA子が『ペット可』のマンションに引っ越すとは考えにくい。
けど、
1人になってしまった部屋にいると
どうしたって寂しくなりお酒に逃げてしまうのは仕方ないのかも。
それに、A子の両親はすでに他界されていて
本当に生活を共にした犬が生きがいだったんだと思う。
これからA子がどうするかは分からないけど
後悔しない選択をして欲しいと願っている。