CONTEXTが大事。「次世代コミュニケーションプランニング」を読んで。

読むべき本の紹介でも登場した、高広さんの次世代コミュニケーションプランニング。

再度読み直してます。アマゾンで見たら、もう新品買えないのね。。。びっくり。今持ってる本は大事しなきゃ。久々にめくったらサインが出てきた!

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8年前に渋谷のFabCafeで行われた、出版記念パーティーに凸してサインもらいました。(面識ないのにツイッターで絡ませてもらい。。。)

そのあと、しばらく高広さんが登壇されるイベントはほぼ追っかけしてました。そのおかげで、マクルーハンも学べたし、、、インバウンドマーケティングのHUBSPOTが日本に来たばかりの時も、すぐ触ったり、高広さんのインバウンドマーケティングの本の初稿も、先に読ませてもらったりと、いろいろお世話になってました。

次世代コミュニケーションプランニングの冒頭に、マクルーハンが出てきますけど、知っとくべきですよね。ってことで、カナダ大使館のマクルーハンのイベントにも行ったんです。懐かしいなあ。

サインもらった数日後に、本買って読んでる俺偉い。その時の俺偉い。褒める。

8年前にこの本に出会えてよかったと思う。見返すたびに新しい発見があるわけです。マーケティングの勉強にって思ったけど、それだけに限らず、営業、強いては仕事の仕方すら考えを変えてくれた名著です。

久々に読み返して、前はあまり気にならなかったけど今回読み返して、そうそう!これこれって思ったところが、

「オーダーとオファーの違い」

そして、改めて大事だよねと思ったのが、

「CONTEXT」。(これは何年経っても変わらんわ)。

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「オーダーとオファー」

これは営業だろうが、どんな職種だろうが、人とコミュニケーションをとってビジネスする人なら、絶対に必要な認識だと思うんです。

引用

“オーダー”っていうのは、広告主のほうでも社内でいろいろ決まっていることだったりするので、そのまま良い形に実現してくれればいいわけ。一方で”オファー”っていうのは、広告主の方でもまだ明確に決まっておらず、頭の中でモヤモヤしていることで、そのモヤモヤの整理も含めて一緒に解決してくれるかどうかなんだよね。

私のいる、ゲーム業界のテスト領域でも、ここがずれてて話がこじれる事はよくあります。お客様の「モヤモヤ」や「本当の課題」、「まだ悩んでいること」、「顕在化していないインサイト」など、一緒に寄り添って作っていくのか、、、それとも、これをくださいと言われるまで待つのか。

あり物のソリューションを売るだけの人と、お客様に寄り添う人では、そのあとの展開は確実に変わります。何もないところから生み出していくような事は、後者じゃないと無理。話を聞いて、「今はそれできないんで無理です!」っていう、形にハマってないと話が進まないタイプの人いるよね、、、。そういう人じゃ無理だろうな。

テストの業界でもあるんです。バグを出して欲しいのは当たり前なんだけど、仕様書もないし、予算も限られてる。でもテスト項目に落とし込んでドキュメントも欲しい。「とにかくバグ出して!」って口では言ってても、実はドキュメントをしっかり作って欲しかったり、「きっちりテスト設計してドキュメントにも残してくださいね」って言いつつも、実際走り出すと、毎日のように仕様変更と修正が入り、テスト設計して項目作ってる場合でもないとか、、、。最初のヒアリングの時点で、相手の求めている手法はどっちなんだろうか、そして、そのあと開発状況に応じで変化してないか?など見極める必要があるのです。

それを、「最初にこう言われたので、ずっとそのままやってました」じゃ、センスがないわけです。「認識が違ってました」とか。それもNG。

察しろ、先回りしろ、未来を予測しろ。

世の中変化して当たり前。お客様も変わるし、開発状況も変わる。変わらないことの方がないのに、なぜ変わらないと思っているんだ。常に寄り添って聞き続けるべきなんだ。

そんなことを最近思っていたので、久々にガツンときた言葉でした。

そして

「CONTEXT」

8年前に本読んで以来、常に意識し続けて、一緒に働く部下や後輩にも本をお薦めし、「CONTEXT」ということを意識づけしてきた。

でもまだ浸透してないかもなあ。

Wiki貼っとく。

たとえ話で「ママ」の話がててるけど、

例えば日本語で会話をする2者が「ママ」について話をしている時に、その2者の立場、関係性、前後の会話によって「ママ」の意味は異なる。2人が兄弟なのであれば自分達の母親についての話であろうし、クラブホステス同士の会話であれば店の女主人のことを指すであろう。このように相対的に定義が異なる言葉の場合は、コミュニケーションをとる2者の間でその関係性、背景や状況に対する認識が共有・同意されていなければ会話が成立しない。このような、コミュニケーションを成立させる共有情報をコンテクストという。

ちょっとニュアンス違いますが、アンジャッシュのすれ違いコントを見てもらえればわかるかな。ずれたまま会話してくと、とんでもないことが起きますよね。

仕事でも、背景を説明しないまま、お願いするのと、ちゃんと説明するのとでは、変わってきます。(忙しいと、まあよくやっちゃうんですけど)

特にお客様が絡む場合は、気をつけてます。

テストのアウトソーシングに対する認識が、昔のままの方がいるので、私がゲームのテストサービスの説明には、ゲーム業界におけるアウトソーシングの歴史のスライドを入れてます。

まず前提を整えつつ、同じ認識を持ってもらった上で、話を始めます。そうしないと、十人十色の認識のまま話し始めるので、途中で噛み合わなくなる場合があるのです。

そして、案件が始まるまでと、始まってからも、常にその認識のすり合わせをしています。

「こうだと思ってた」、「こう思ってました」、「そう意味じゃなかったのに」などなど。だいたいトラブルの元って、お互いの認識がずれる所から始まりますよね。それは個々の問題もありますが、それだけではなく、環境や開発状況など、いろんなことが要素として加わるので、変化するのは当たり前です。なので、むしろぼーっとしてんじゃないよ!ってことかなあと思ってます。

改めて気がつくことができたので、早速自社の教育の教材として、使わせていただこうと思っております。

コンテクストは大事。

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