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田舎嫁の盆日記 1日目

久しぶりに、田舎の嫁ネタを書いてみたくなりました。こちらは今日からお盆の入り、いわゆる迎え盆です。一応は本家、そしてそのヨメという肩書のわたし。そんなに忙しくはありませんが、年に一度の事で、いまだに勝手がわかりません。昔からの習慣、義母のオリジナルの習慣?が混ざっている感じのお盆ですが、要は仏様をもてなす日なんだという事で。

今年も息子2人と提灯を持って、おじいちゃんのお墓へお迎えに。お兄ちゃんは中学生なのですが、よく付き合ってくれます。お墓から自宅へ向かう道中は提灯に火をつけるはずが、ライターのガス切れで火がつけられないアクシデントはありつつも、多分おじいちゃん(仏様)が、火は危ないからいいよ。と、気を使ってくれたんだよ、と勝手な解釈をしつつ。帰ってきました。

猛暑ですがこの日は朝から主人と仏壇掃除、お供えのセットや、お墓掃除。親戚が訪問。近所の新盆参りに、買い物、と。何気に忙しい。そして、暑い。汗だく。さすがに頭痛がして、少しばかり昼寝しました。

義母があまり動けず、ヨメがやる仕事も増えてきました。義母は、お盆に餅をつきます。昔からみたいです。それは、やります。好きなんだなぁと。多分わたしはやらないと思うな。と、内心思いながら少しだけ手伝いする。

義母は昔からの事をとても大事にする人で、わたしとはかなり違います。義母のやり方を、あまり真似せずに15年経ちました。昔のやり方は、嫌いではないです。でも、やるかやらないかは、必要に応じて、かなと。こうして段々と昔の風習は薄くなっていくんだろうな。

昨日、わたしが在宅ワーク中。義母はお盆の手土産を買いに行くと出かけていきました。あと20分待ってくれたら車で送るよ、暑いし、往復の距離は結構あるし、と声をかけたのにもかかわらず、義母は、スタスタと、老人カーを押して出かけて行きました。

正直、腹が立ちました。送るよって言ったじゃん!なんで頼ろうとしないのさ。無性に悲しくもなりました。仕事を終えてすぐ近所のお店に車を走らせました。今日こそは、言いたい。なんで、頼ろうとしないの。ヨメには頼りたくないの?と。結局ヨメより実の息子や娘がいいんでしょう?

言いたい、そう言いたい。義母は、ごめんなさいとかいうに違いない。そう思いながら店の前に車を停めて20分ほどの待ち時間。

時間がたつにつれ、気持ちが変わった。

わたしも同じ。義母に頼りたがらなかった。頼ってはいけないと言い聞かせてきた。これは実の親にも抱いた気持ち。物理的には頼っていても、心の底には頼りたくない感情があった。だから、ありがとうが素直にいえなくて。

義母が戻ってきた。車に乗った。わたしは、義母に言ったのは「暑いし、行きは良いけど帰りは大変だから迎えにきた。」

義母は「ありがとう。このお店のおばちゃんは同級生なんだよ。」と言った。

同級生と、久しぶりにつもる話もあるだろう。と思うと、なんだか急に自分が恥ずかしくなった。

義母は行きたかったんだから。頼りたくなかったわけじゃないんだから。そんな言葉がわたしを包んだ。

いつになっても一年生のヨメです。沢山ののびしろがあるポンコツ。これからも、よろしくお願いします。と、心の中で言いました。






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