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「ほどほど」葬送のフリーレンは魔法が嫌いになったか

カナリヤは歌を忘れない。魔法使いだって同じ。葬送のフリーレンで気になっている台詞がある。

「フリーレン、まだ魔法は好きか?」
「突然どうしたの師匠?ほどほどかな。」

断頭台のアウラより

師匠フランメの問いにフリーレンが答える。魔法が嫌いになったわけではない。魔法は彼女そのものだ。ほどほどじゃないだろう。大好きなはずだ。
それとも、師匠(せんせい)から、攻撃魔法ばかりを詰め込まれたから?

「お前はずっと昔魔法が好きだとはっきり答えた。」
「たった50年前でしょ。」

たった50年で変わるはずがない、と言っているように思える。
では、なぜはっきりと好きだと答えなかったのか。
正面から聞かれて、好きというのがためらわれただけと推察する。

好きでなければ、「かき氷をつくる魔法」といった、一見役に立たない魔法を収集するわけもない。しかし、師匠のフランメは、「ほどほど」の答えに納得感があるようだ。伏線は、のちに弟子となるフェルンの同じ言葉にもつながっている。

長寿のエルフの考えを人間が知るには、時間がかかるようだ。

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