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2次避難のすすめ(能登半島地震の場合)
被災しないと避難の違いを意識することはありませんが、知識として知ってくと惑わされることがありません。私自身の経験を踏まえて紹介します。
避難の種類
地震など災害時の避難には何種類かあります。
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1次避難(地域の学校や公民館などに避難すること)
1.5次避難(県が設営した避難所に一時的に避難すること)
2次避難(被災地から離れた旅館やホテル・福祉機関に避難すること)
在宅避難(ライフラインや倒壊の危険があっても自宅に避難すること)
私の場合は、発災直後、近くの小学校に避難しました。その後、親戚宅へ移動し、さらに100km離れたいしかわ総合スポーツセンターに1.5次避難、いまは金沢市内のホテルに2次避難していることになります。
2次避難所は、石川県がホテルや旅館の部屋を借り上げ、入居させてくれています。当初は食事の有無がありましたが、現在はどの避難所も3食提供されているようです。
ただし、2次避難所には期限(通常1カ月程度)があり、期限後は可能なら延長するか、他の避難所や仮設住宅を探さなければなりません。住む場所が安定していない不安感は、想像していた以上のものがあります。
私は、石川県スポーツセンター内に設置されていたあっせん所に通い、偶然同じ施設で3月末まで期間延長ができました。余裕ができたので、みなし仮設住宅として県が借り上げてくれる賃貸アパートを探すことができました。
住む場所を探すだけでも大変です。高齢者だと自力で次の住処を探すのは困難でしょう。おそらく行政が手助けをしてくれるのだと思いますが、この上ない不安があるでしょう。自力で探せないのですから。
2次避難所の生活
2次避難所の生活は、悩まされていた余震がなく、上下水も完備しているので安心です。食事の心配もありません。宿泊料は無料、駐車場代は有料の場合があります。
ただ、被災地からは遠く離れてしまっているので、現地で片付けをするわけにも行きません。交通の手段も暫定的にしか復旧していません。時間があることでかえって不安になります。持ち込める荷物は最小限です。
家の片付け
子どもの教育
これからの生活・仕事
悩みは尽きませんが、支援内容を探して必要な手続きを行います。地元の市役所で必要な手続きであれば、電話やオンライン・避難先の役所の窓口で行えます。受け取りに時間はかかりますが、罹災証明や義援金の申請も可能です。
事業を行っている方なら、取引先との連絡・融資を受けている金融機関への相談・クラウドファンディングの計画もできます。毎日何らかの手続きであっいう間に過ぎていきます。
私の場合は、障害を抱える子どもが2人いるので、避難先で特別支援学校やデイサービスを探すこともできました。高齢者なら服薬指導もしてくれるようです。
2次避難は余裕を得るための手段
ただ、生まれ育った地元を離れるのは不安なものです。高齢者や地元にどうしても住みたい方は避難をためらわれます。しかも、避難先は永久ではないので、見知らぬ土地での不安は隠せないでしょう。
2次避難は、考えるための余裕を得る手段だと考えています。現状で困っている方がいれば、とりあえず2次避難して余裕を得るのがよいと思います。多くの方が余裕を得られますように。
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