YOASOBI本「はじめての」セブンティーンが切ないわけ
小説を音楽にするユニットYOASOBI。
最近一番のお気に入りの曲は、セブンティーンだ。パラレルワールドで、うりふたつの二人が入れ替わって生きていくお話である。
YOASOBIは、4人の直木賞作家はコラボレーションして4つの楽曲を生み出した。その原作は2022年2月に刊行された書籍「はじめての」。セブンティーンはこの本に収録されているベストセラー作家・宮部みゆきの小説「『色違いのトランプ』――はじめて容疑者になったときに読む物語」である。
この曲が好きになったのは、ラップの勢い。サビの強引な転調も気持ちよすぎる。「思ってくれたら嬉しいな」ブツ切り表現もよい。
しかし、原作を読んでからは歌詞のさみしさ・やりきれなさばかりが耳に残ってしまう。
パラレルワールドで、17歳の少女が背負った使命感と無鉄砲さ、それでいて前向きな姿勢。まさに曲と一体化している。この高揚感は何回聞いても飽きない。
ところで、このnoteを書くきっかけは、NHKの素敵な特集であった。クリエーター本人達の生の声は、作品をもっと身近なものとした。番組を見た後、印象に残った歌詞はこれ。
ふたりが入れ替わってしまったとしても悲しい結末じゃない。ハッピーエンドへの希望。これがこの楽曲の一番のテーマだったのか。さらに好きになってしまった。
「はじめての」を特集したこの番組で収録された作品はつぎのとおり。
放送翌日には、動画が公開されました。ikuraさんの表情も作品のうちですね!
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