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【覚醒】

最初は、
趣味で書いていたブログのフォロワーが、
なぜかどんどん増えていった。

わたしのこの『目に見えないコト』に対する感覚や、"日々の氣づき"をシェアしている
ほぼ日記のようなブログで、フォロワーを増やすために、特に何かした訳ではないのに。

わたしは、元々、
文章を読んだり、書いたりするのが好き。
昔から、国語だけは、何もせずとも、
成績が良かった。

わたしが、医者という仕事を選んだのは、
女性でも、経済的にずっと自立していたかったからで、
もし、経済的な理由がなければ、本当は、
文学部に行き、文章を書く仕事に就きたいとも思っていた。

だから、自分の文章が多くの人に届いていくのは純粋に嬉しかった。


りゅうのすけ君とは、あのイベント以來、
けい君や、りく繋がりで、みんなで会うようになった。

相変わらず、基本的に人疲れするわたしが、
りゅうのすけ君と話している時だけは、
全く人疲れない。
むしろ、一緒にいる事で、
自分の状態が整っていく。

"会う"事で、調子が良くなるのは、
普通の恋人同士でも起こる事だと思うけど、
わたしの場合は、りゅうのすけ君とのLINEのやりとりだけで、かなり整った。

ある時は、
かなりひどい風邪を引いていて、咳がずっと続いていたのに、りゅうのすけ君から來たLINEを開いた瞬間に治り、
しばらくするとまた咳が出て、
りゅうのすけ君のLINEを開いている間は、咳が
治っている。
という、何とも奇妙な現象もあった。笑

そして、
りゅうのすけ君の何氣ない言葉がきっかけで、
わたしの中の、多くの'トラウマ'が、
解消されていった。

自分自身のコト、人間関係のコト。

恋人、友達、親子、仕事関係、とか。

生きていると、知らず知らずのうちに、
自分だけの勝手な'思い込み'を、
持ってしまっていたりする。

"わたしって、こんな人"
"あの人は、こんな人"

良い方に思い込んでいたらいいけど、
たいていは、自分にとって、
都合の悪い方に思い込んでいるから、

"自分"も"人"も、
自分勝手な『枠』にはめ込んで、
見てしまうようになる。

これが、生きづらくなる原因になる。


(りゅうのすけ君といると、
わたしは、どんどん"生きやすく"なる。)

"本來の自分"に、戻っていってる氣がする。

そんな経験を積み重ねていくうちに、
今までの恋愛とは違う感覚で、
りゅうのすけ君に惹かれていった。


りゅうのすけ君から、LINEが來た。


「ななさん、週末の予定ってどんな感じでしょうか?」

「もし良ければ、少し付き合ってもらえませんか?」

わたしが、部屋の中で、
小躍りした事は言うまでもない。

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