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スーパー戦隊が好き【ジュウレンジャー編】

ボンチノタミ、ジョーカーです。

今回お話させていただくスーパー戦隊はこちら。

1992年2月〜1993年2月に放送された「恐竜戦隊ジュウレンジャー」です。
メンバー配色は、赤・黒・青・黃・桃。追加戦士は緑。

スーパー戦隊でも何度もモチーフとして登場している『恐竜』を冠した戦隊で、恐竜モチーフはこのジュウレンジャーが初めてとなります。
※厳密にいえば『恐竜』だけではなく『古代生物』モチーフです。

あらすじ

1億7000万年前からよみがえった古代戦士たちが現代で繰り広げる、心がわくわくするようなファンタジーです。

かつて地球は恐竜と、恐竜から進化した人間である『妖精族』が暮らしていた。
しかし、1億7000万年前、ダル族の女王バンドーラが悪魔と契約し、人類滅亡を企む。それを阻止するため、五大部族たちは守護獣とともにバンドーラを封印した。
それから長い長い月日が流れ、恐竜たちも絶滅し、妖精たちも人間社会に溶け込んで暮らすようになった現代。
封印されていたバンドーラが復活し、再び地球を滅ぼそうと動き始める。
長い眠りについていた古代人類の戦士たちも目を覚まし、現代の地球で再び神と悪魔の戦いが始まる。

五大部族の戦士たち

『〇〇レッド』といった色の名前ではなく、各自の守護獣の名を冠した戦士に変身します。
守護獣は、ティラノサウルス、マンモス、トリケラトプス、サーベルタイガー、プテラノドンといった、恐竜や古代生物がモチーフとなっています。

ゲキ(ティラノレンジャー)赤

演:望月祐多
五大部族であるヤマト族のプリンス。ジュウレンジャーのリーダー。
正義に燃える熱血漢。剣術に長け、使命を重んじる、誠実でまっすぐな性格。芯が強く、仲間たちの先頭に立って戦士として戦う頼れるリーダー。

ゴウシ(マンモスレンジャー)黒

演:高安青寿(右門青寿)
五大部族であるシャーマ族のナイト。
5人の戦士たちの中では最年長。知識も豊富で冷静沈着な参謀ポジション。

ダン(トリケラレンジャー)青

演:藤原秀樹
五大部族であるエトフ族のナイト。
明るいムードメーカー。性格はやや短気で戦士としては未熟な部分もあるが、素直で順応性も高く、戦いを通して成長していく。

ボーイ(タイガーレンジャー)黄

演:橋本巧
五大部族であるダイム族のナイト。
5人の中では最年少。まだまだ子どもっぽいところもあるが、戦士としての意識も高いしっかりした少年。素早く身軽な動きが得意。

メイ(プテラレンジャー)桃

演:千葉麗子
五大部族であるリシヤ族のプリンセス。
ジュウレンジャーの紅一点。可憐で心優しく子ども好き。性格は真面目で頑張り屋、5人のまとめ役になることも。伝説の英雄の血を受け継いでいる。

バーザ

声:多々良純
古代人類の白魔導士。ジュウレンジャーを導く役割を担っている。
知識豊富、厳格で頼りになる魔導士だが、慌て者な面も。

追加戦士:ブライ(ドラゴンレンジャー)緑

演:和泉史郎
ゲキの実の兄。
登場時はジュウレンジャーと敵対していたが、のちに和解し共に戦士として戦うことになる。しかし彼の生命は精霊の力によって永らえているものであり、戦うごとに寿命をすり減らしていく。
※ブライについてはかなりネタバレを含むのでこの程度で。

ここが好き

スーパー戦隊シリーズでも何度もモチーフとして扱われている『恐竜』は、やはり不動のかっこよさがあり、古代への憧れ、未知のファンタジーなど多くの心躍る要素を持っています。

そんな恐竜モチーフ戦隊の元祖であるジュウレンジャーの個人的な好きポイントをいくつかご紹介させていただきます。

憎めない敵『バンドーラ』

ジュウレンジャーの敵組織は魔女バンドーラを中心としたバンドーラ一味。
デンジマン、サンバルカンでへドリアン女王を演じた曽我町子さん演じるこの悪の魔女は、恐ろしくもあるのですが同時にとても魅力的であり、楽しく、そして悲しさもあるキャラクターです。

バンドーラはもともとダル族という古代人類の一族の女王でした。
しかし、息子カイを失った悲しみとそれによる恐竜への憎しみによって悪魔(大サタン)に魂を売って悪の魔女となってしまいます。

一度は封印されたものの、現代に復活したバンドーラとその一味。
一味たちも皆とても愉快で、本当に憎めないキャラクターばかりなんです。
もちろんやっていることはとんでもなく恐ろしいことなんですが、ホラーコメディといいますか、そういう楽しくてあったかい雰囲気があるんですよね。個人的に、歴代敵組織の中でもトップレベルで好きです。

ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、ラストのバンドーラ一味もとても明るくて好きです。最後まで本当に憎み切れない、愉快なやつらでした。

また、登場するドーラモンスターたちも魅力的。
いずれも、神話やおとぎ話に登場するキャラクターや怪物などをモチーフにしたものばかりで、大人になって改めて見ると、アラビアンナイトからギリシャ神話まで、本当に幅広くファンタジーをモチーフとして扱っているのがわかります。
このモンスターたちも、時に恐ろしく時にコミカルに、時にはちょっと優しく切なく、そんなふうに描かれているので毎回楽しみにしていただきたいです。

ちなみに、バンドーラの息子カイは物語終盤で登場するのですが、演じているのは俳優の高橋一生さんです。

初のレギュラー追加戦士『ブライ/ドラゴンレンジャー』

今ではスーパー戦隊シリーズ恒例となっている追加戦士。
ジュウレンジャー以前にも助っ人戦士やサポート戦士が登場することはありましたが、レギュラーとして6人目の戦士が登場したのはジュウレンジャーが初です。
(※『ジャッカー電撃隊』のビッグワンを追加戦士として扱うのであれば、初のレギュラー追加戦士はビッグワンということになりますが、5人編成に対する6人目のレギュラー追加戦士という点ではブライが初となります。)

ゲキの実の兄であること、しかしながらそのゲキを憎みバンドーラと手を組んで敵として登場すること、さらに(詳しく書くとネタバレになるのでぼかしますが)寿命をすり減らしながら戦い続ける姿、など、途中登場ではあるものの、様々なドラマを見せてくれる戦士です。
ブライ、好きだったなあ。

ファンタジー、シリアス、コメディのバランス

ファンタジーRPGのわくわく要素を詰め込んだようなジュウレンジャー。
さらにバンドーラやその一味たちも含め全体的に楽しく愉快な雰囲気が漂う戦隊ですが、反面、ブライに関するエピソードなどは特にシリアスな展開となっています。

オープニングとエンディングもバランスが良いんですよ。
古代の伝説から目覚め、未来へと繋いでいく、ファンタジーの世界の扉を開くような壮大で明るいオープニングと、楽しさを全面に押し出して思わず笑ってしまうようなコメディタッチのエンディング、という感じで、雰囲気の違う曲となっています。

オープニングの『恐竜戦隊ジュウレンジャー』はオリジナルバージョンで聴くとイントロが1分近くあるのですが、これは1億7000万年という長い時間をイントロで表現しているらしいです。テレビ版ではカットされているので、機会があったらオリジナルバージョンも聴いてみてください。
エンディングの『冒険してラッパピーヤ!』は名曲というか迷曲というか、これもなかなか伝説のエンディングだと思っています。
映像もかわいいので、どんなシリアスな展開でもエンディングで癒される仕様になっています。良いね。
ラッパピーヤってなんだろう。

見せてくれ、未来へのファンタジー

ジュウレンジャーはわくわくとコメディとシリアスのバランスの良い、楽しく見られる作品だと思います。
他の恐竜モチーフ戦隊も面白い作品ばかりですので、恐竜が好き、ファンタジーが好き、という方はご覧になってみてください。

ちなみに、他の恐竜モチーフはこんな感じです。
爆竜戦隊アバレンジャー
▶『爆竜』という喋る恐竜みたいな仲間たちが登場します。
獣電戦隊キョウリュウジャー
▶『獣電竜』という機械の体を持った恐竜たちが登場します。
騎士竜戦隊リュウソウジャー
▶正確には恐竜モチーフとは言えませんが、変身後の戦士のイメージや『騎士竜』などに恐竜要素が使われています。

これまでの恐竜モチーフ戦隊、全部レッドはティラノサウルスなんですよね。やっぱり強いなティラノサウルス。


ほかにも変身アイテムのダイノバックラーが大好きだったとか、ブライ役の和泉さんは過去に『電撃戦隊チェンジマン』のチェンジペガサス/大空勇馬役として出演されていたとか、わたしは大空勇馬がめっちゃ好きとか、ボーイ役の橋本さんは『世界忍者戦ジライヤ』の山地学役で、後年には『電磁戦隊メガレンジャー』のメガレンジャーたちのクラスメイト役でも出演されていたとか、そういうどうでもいい情報もあります。本当にどうでもいい話なので読み飛ばしてください。あと、ゲキ役の望月さんは『美少女戦士セーラームーン』のミュージカルでタキシード仮面を演じていらっしゃいましたね。本当にどうでもいい情報だな。

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