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その勝利は誰のため?スポーツ少年少女団について考える

サッカー小僧の下の子(小6)。
先日、6年生最後の公式試合がありました。

結果は優勝。
これだけ聞くと良かったやん!となるところですが、うちの子は3試合中の1試合のみ。
トーナメントの1回戦に出場しただけです。
もっと言うと、1人を除いて6年生はみんなそうです。
うちの子はキーパーゆえに1試合丸々出場していましたが、他の子は試合がアンパイになってから後半4分ほど出ただけです。

出場したのは5年生。
みんな市の選抜に選ばれるほどの上手い子達です。
6年生とポジションが被るし、5年は固定メンバーでずっと同じシステムで戦って質を高めるという方針なので、今まで6年生の試合で召集されたことはない子どもたちです。
6年生唯一フル出場の子も選抜組でした。
6年のコーチが急用で不在だったことも大きかったかもしれない。
1人を除いた6年はベンチからずっと大きな声を出してました。

メンバー招集見た時からわかってたけどね。
6年の最後の公式だーとか言っといて、出す気ないの。
じゃあ【6年の】試合って言うなよ、と思う。

ハナから出す気がないのなら、そう子どもたちに伝えてほしかった。
その上で自分に何ができるのかを考えさせる声かけをするべきだったと思う。
期待をもたせて、頑張らせて、大人の世界よろしく察しろ、の、どこに何を学べというのか?


しかも、優勝決まった瞬間、5年のコーチが言ったこと。
「今日は6年の保護者に奢ってもらわなあかんなあ」

は!?
腐った卵ぶつけられてもいいくらいだっつーの!
寝言は家帰って言え!!


さらに監督も、帰宅前のミーティングで5年の子に向けてこう言ったんです。
「お前らは来週が本番だ」
※5年生は翌週に5年だけの公式戦があった

しかも6年の目の前で。

そんな、ウォーミングアップみたいなことを6年の最後の公式戦でやらんでくれ。
6年生に謝れ!!


はあ、はあ…
だいぶ熱くなってしまいました(苦笑)


別に実力が劣る6年を無理に出せと言っているわけじゃないんです。
【6年の】【最後の】って強調するくらいなら出すべきだったんじゃないの?と思うんです。

スポーツは実力社会だということは重々承知。
ベンチにいても学ぶことはあることも知ってる。
でも、もうこの子達にはそんな悠長な時間は残されてないんだよ?

出さないならどういう趣旨で試合に挑もうとコーチは考えていて、だから君たちにはこうしてほしいって事前に説明すべきだったんじゃないの?と。
6年生に対してあまりにも失礼すぎる扱いだと感じました。


6年生にとっては、今いるチームメイトとできる試合のカウントダウンに入っています。

中学ではサッカーをやめる子もいます。
地域クラブ移行により、サッカーを続ける選択をしている子もそれぞれチームを選んでいます。
少なくともうちの子はたぶん誰とも被らない。
自分をここまで引っ張り上げてくれた大切な仲間とお別れです。

そんな貴重な機会を奪われ、とっても腹立たしく悲しかったです。


ちなみに、こう熱くなっている親とは対称的に子どもたちはめちゃめちゃ大人で。
優勝した瞬間は喜んでたし、優勝旗持って一人一人写真も撮った。

けど、それだけ。

帰ったら笑顔はなく、「もっと出たかった」の一言。
次の日も練習終わってから自主練行ってました。
うちの子だけじゃない、みんな同じだったそうです。

そりゃそうだよ!!
もー、まじ許さん!!(怒)


この試合の勝利は誰のためだったのでしょう?

少なくとも6年生のためにはならなかったことは明らかです。
ただ悔しい思いをさせられただけ。
私がこの子達の立場なら、使う気ないなら体裁保つためだけに呼ぶなや!って思ってたと思います。

5年生は6年相手にやれたことは自信になっただろうし、いい調整になったでしょう。
けれど、きっと6年のためという意識は薄いだろうし、コーチのように「感謝しろ」って思ってる子がいてもおかしくない。
(環境がそうだからそうなるのは必然なので、子どもたちは何も悪くない)

監督やコーチは?

来年連覇狙えますね。
親からしたら、だから?という感じですが。
あんたらのメンツなんかどうでもいい(暴言)
こういう指導者のもとで育った子たちが、次世代の指導者として同じことをやるんじゃないの?と危機感を抱きました。
(うちの5年生がそうなると言いたいのではないです)


監督やコーチはボランティア。
自分の仕事もある中、貴重な休みを子どもたちのために使ってくれていることは本当に感謝しかないです。

が、それとこれとは別。

自分の扱っている学年以外の子供に配慮がないどころかぞんざいな扱い。
実力がなけりゃプレイヤーとして認めないとでも言いたげな態度。

指導者としてはあかんと思う。
個人的にはレッドカードです。


私はそもそも子ども(特に小学生)のスポーツに基本実力主義はいらない(※)と思っていますが、そこは価値観の問題なのでいいんです。
ただ、どんな方針でいくにせよ、子どもたちみんなが概ね納得する形で対応するのはマストだと思うんです。
立場に強弱がある関係なのだから尚更です。
誰かが歯を食いしばって耐えないといけないような対応は、令和の時代に古い!とおもいます。

弱者の戯言でしょうか?
機会があればコーチの立場の人に聞いてみたいです。


考えてるのか、思いをぶちまけただけなのかよくわからなくなってしまいましたが😅
この辺で終わります!


++++

追伸1

ボランティアに求めすぎ?
確かにそうかもしれません。
嫌ならやめればいい?ごもっともです!

でも、意外と選択肢ないんですよ。
少年少女団って、所属学校で決まってますから。
いくらいいチームだと思っても、転校しない限りそのチーム所属することはできないんです。

そして、習い事としてやる日本の子ども向けのスポーツって、ほぼ全部同じ方向、つまり勝利にしか向いてないことが多いんですよね…。

大人だとガチスポーツとエンジョイスポーツの棲み分けができているのに、子どもはガチしかないと言っても過言ではないと思います。
学校のクラブってエンジョイスポーツ的なところもあるけれど、顧問の方針によって変わるうえ、子どもが選べないんです。
地域クラブはその解消策になるかと期待していたけれど、地元を見る限りエンジョイスポーツが減って、ますます子どもがスポーツする機会を奪っている印象しかありませんでした…。

これは習わせる親にも原因があるのかも。
つまり、勝利というわかりやすい結果でしかスポーツの指導者を評価しないっていうことです。

過程ってなかなか表に出ないので難しいところではあるのですが、『ガチ』と『エンジョイ』、『勝利至上』と『成長至上』を選べるくらい『エンジョイ』や『成長至上』なところがもっと増えてほしいです。


追伸2

実力主義ってわざわざお膳立てしなくてもそれこそ察するし、自然と理解すると思うんです。
「君はすごい!なんでもできる!!」みたいに普段から万能感を植え付けられている子でもなければ、ちゃんと理解できる話で、努力もするはずです。

小学生の間でも、同じ学年内での実力主義はある程度出るものだと思うのですが、他学年も込みで実力主義を行使しないといけないほど、小学生スポーツで勝利を命題としなければいけないのか、はとっても疑問です。


追伸3

1回戦の対戦相手も5年が強いチームで有名ですが、5年生は1人もいず、6年生チームで出場していました。
羨ましい!

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しましま@人生愉しむタノシスタ
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