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【Severe Poem】患者の話を聞け




今回は1回目の入院とは違ってた

コロナとインフルの検査をされたのは同じだったが
通された部屋が違ってた

そこは、空気清浄機がやかましくて
物があまりなくガランとしている
クリー厶色と薄いグリーンの部屋だった

変だ

看護師さんはペラペラの透明のガウンめいたものをつけていて
私に空気清浄機の前の椅子に座るように促した

私は
古めかしく殺風景な部屋に
昭和を感じた

綿棒を鼻粘膜に突き刺されるのは痛い
10秒耐えて何とかクリアした
ああ、令和なのになんて原始的な検査法······

普通採血は別の階でするのだが
それもここですると言われた

問診票に二日前に「下痢をした」と正直に書いた

退院し
暖房の無い家に久々に戻って
お腹を冷やした
感染症の下痢ではなく
寒冷による消化管の痙攣だ

鎮痙剤と下痢止めで一件落着
はるカイロも投入して
一過性の下痢は治った

感染症ならね
発熱は?

発熱が無いのに感染症を疑われ
今、一人個室に閉じ込められている

見渡すと
ここはオペ室だったようだ

向こうを向いた無影灯は
今でも使われる事はあるのだろうか

問診票に二日前に「下痢をした」と正直に書いた

暖房の無い家に久々に戻って
お腹を冷やした
感染症の下痢ではなく
寒冷による消化管の痙攣だ

感染症ならね
発熱は?
おかしくない?

患者から正確な話を聞けば区別がつくのに
紙切れに書いた「下痢」の一言で監禁されてる私

迷惑千万なおバカ判断

家に帰ってしまおうか
治療なんか知るもんか

○○どもに涙が出る



(2024.11.11 13:30 Yumi Fuma)



✧陰性でした。今思えば、帰ってしまった方が良かったかも知れない。