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Photo by
shihohashi
祖母の「俳句」と私の「短歌」🌱
(約500字)
片付けをしていたら、祖母の俳句集が出てきました。
私の投稿作品が雑誌などに載ると、母の生まれた家に電車に乗って出かけました。
祖母は子供の頃の話をしました。着物を着て畏まった写真が可愛らしくて、話した内容を文章におこしてほしいと言ったことがあります。
生前には叶いませんでしたが、俳句集の一部をご紹介します。
俳句の会に通い、ある市で入選した俳句があります。
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眼病で、筆で書くのが大変になっています
畷より 暮れ行く空や 渡り鳥
町騒を 離れて寺の 乱れ萩
無花果を 山盛りにして 朝の市
秋日濃し 母の土産の 黄楊の櫛
※畷‥‥まっすぐな長い道、田の間の道、あぜ道
※町騒‥‥町中の雑踏
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ある市の文化祭にて、12月に入選の俳句
前の四句の隣の頁です。
名前が入っていた為、別に載せました。
菊負うて 行く婆の背へ 夕茜
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祖母の俳句の後で恥ずかしいですが、昔に書いた短歌が出てきました。
木枯らしを 聞きながら肩先がつき
鼓動届くな 胸を押さえる
そこからも道は続くよ 低い声
闇夜の灯りが 君ならいいと
縮尺の地図なら 親指ひとつ分
付箋で友の 幸をうらなう
上記の三つの下手な短歌は、私が昔、
書きました。
句集は祖母から譲り受けました。
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