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わたしのオノマトペ「枕草子」


   (約450字)



令和の枕草子がいくつ出来るのか‥‥

私はオノマトペを使い、書いてみました



春は、ふわふわ。

まだ日差しは柔らかく、暖かい陽気に誘われてピクニックに繰り出してみようと出かけるの。
春に相応しいふわふわのストールを羽織って
家族みんなでバスケットを開けて、楽しく笑うの。

夏は、さらさら。

汗がじんわりと額に滲んで、お休みには小さなバケツと釣り竿を用意したの。
川に入るには戸惑うけれど、目的地の手前に美しく澄んだ小川を見つけたの。
あの子のスカートが揺れるみたいな薄い水色に音をつけてみたの。

秋は、カサカサ。

何の音かなって、視線を泳がせてみたら、あなたが童話をかかえてめくっているの。
目が合って、しまったって手元が慌てるからよく見ると、クッキーの袋を静かに開けようとしてる。
図書館の中で、おやつなんて‥‥食欲の秋だからね、仕方ないの。


冬は、ことこと。

寒さに震える夜には、スープを作ってもてなすの。
大きめのジャガイモと、タマネギと、人参はおしくらまんじゅう。
コンロで美味しそうな音が聞こえるの。
かわいい音でね。






「言霊」






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