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Day09:最近泣いたこと(ドラクエ)

私は泣くことが少ないです。ドラマや映画でもほぼ泣いたことがありません。泣いたほうが感情を動かす意味でもいいと思うのですが、泣けないです。

そんな私なので逆に鮮明に覚えているのは、昨年の紅白歌合戦でのドラゴンクエストメドレーでした。

ドラクエかよ!とつっこまれた皆さん、まぁ聞いてください。

泣けたポイントはまず作曲者のすぎやまこういちさんがその年にお亡くなりになったこと。そしてNHKの演出が秀逸だったことです。

ドラクエは私が小学生の時にファミコンで発売され、そこから現在まで11のシリーズが続いています。

当時ファミコンとしては初のジャンルであるロールプレイングゲーム(RPG)でした。勇者という役を演じる(ロールプレイ)珍しいゲームにみんながハマりました。

シリーズ全てのプレイはもちろんのこと、それぞれのリメイク(スマホや3DS等)も遊んだので私の人生と共にドラクエはあります。

特に1、2、3のいわゆる「ロト三部作」はファミコンのゲームでこんなに感動できるのかと驚きでした。堀井雄二さんのシナリオ、鳥山明さんのキャラデザイン、そしてすぎやまこういちさんの音楽が見事に融合していました。

昨年2020年の東京オリンピックの開会式でゲームミュージックが使用され、一曲目にドラクエの「序曲」が流れた時は鳥肌がたちました。各国の選手団の入場がまさに勇者の行進に感じました。

その後、9月30日にすぎやまこういちさんがお亡くなりになりました。もうドラクエで聴けないのかと思うと、残念な気持ちとこれまでの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

長くなりましたが、そんな思いの中での2020年大晦日の紅白歌合戦でした。ニュースを挟んで第二部のトップバッターとしてドット絵で司会者が案内するという演出に始まり、東京都交響楽団による生演奏で「序曲」が披露されました。

その後、山田孝之さん(勇者よしひこ 笑)のナレーションですぎやまこういちさんの功績が紹介され、最後は「そして伝説へ」で締めくくました。

「そして伝説へ」はドラクエ3のエンディング曲です。普通はエンディングだけにかかる曲を覚えていることは少ないですが、この曲だけは特別でドラクエファンなら誰しも記憶に残る曲になっています。

NHKの演出が秀逸だと感じたのは、この曲の時に東京都交響楽団のバックのスクリーンにシリーズ1から最新の11までゲーム映像が流れ、鳥山明さんの歴代勇者勢揃いのカットが流れました。

そして最後は実際のドラクエと同じようにエンドロールが流れました。映画と同じような真っ暗な画面に白字で下から上にスタッフロールがゆっくり流れていきます。

エンドロールの最後の最後は企業ロゴや監督名がほとんどだと思いますが、流れてきたのは

「音楽  すぎやまこういち」

ブワッと涙がこぼれました。

ちょうど妻がお風呂に入っててよかった。テレビの前で涙こらえずに一人でめっちゃ泣きました。

こんな特集を組んでくれたNHKに感謝です。そして今まで感動を与えてくれたすぎやまこういちさんに感謝です。

泣くのっていいなと久しぶりに思えた瞬間でした。

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