竹林整備と竹炭とカレーと 竹もりの里
竹もりの里は竹林整備ひとすじ。千葉県で竹炭作りを行う元祖の団体です。
最初に同団体のことを知ったのは、2015年12月、ちば里山カレッジ(ちば里山センター主催の市民カレッジ)でのフィールド研修でした。
このときはこれから里山ボランテイィアを始めようとしている段階で、ちょっと見学して「炭化器を使うと意外と簡単」にと書いてありますが、荒れた竹林から竹を切って運び出す苦労を全く知りませんでした。
毎月の竹林整備デー(第3土曜日)がほかの予定と重なるのでほとんど伺うことができないのですが、それでも過去に3回ほどお邪魔しています。
(埋め込んだFaceBookの画像をクリックして投稿を見ることができます。)
こちらが整備するのは太いモウソウチク(竹炭にするのには薄いマダケは向きません)斜面で切るのも、運び出すのも大変です。
竹炭は現地に可搬式の大型炭化炉「炭之助」と水タンクをトラックで運び込んで作ります。
さて、竹もりの里の方々とは年末に開催されていた大多喜の竹イベントでお会いしていましたが、そちらがなくなり、どうしていらっしゃるかと思っていたところにFBで竹林整備デーの案内が目に留まりました。
場所が長南町の熊野(ゆや)の清水に変わっていて、なんとお昼の食事も出るそうです。これは一度行かないと(笑)。
竹もりの里が竹を買い取る「竹の駅」を開設したことはニュースで知っていましたが、ボランティア参加者にお昼を提供するほど儲かっている?。
この辺のことも聞こうとまた4年ぶりに参戦しました。
3/16(土)集合場所にいくと私のような会員外のボランティアも10名弱ほどいて、総勢20名を越す陣容でした。
会の方が朝から竹を燃やしていたので、時折、バーンと大きな爆発音がこだましました。
当日は、鉄砲によるイノシシの駆除が行われるとのアナウンスが放送で流れましたが、「竹鉄砲の音を聞いたらみんな逃げ出しちゃうよ」と冗談を言ってみんなで笑っていました。
さて、私は竹林整備の班に入って、枯れ竹の運び出しをしました。ここもかなりの急斜面です。
当日は天気もよくウグイスの(私にとっては)初音も聞けました。
◎汗をかく 竹林に風 初音吹く
そのあと椎茸のホダ木をクレーンで降ろす作業を手伝いましたが、クレーンに吊るす場所まで重たいホダ木を運ぶのが重労働で早くも疲れてしまいました。
お昼にはカレーライスをご馳走になりました。近くの名水を汲んでご飯を炊いて、カレーも作ってくださいました。
今回、筍は出ていませんでしたが、採れたときには、たけのこカレーが食べれるそうです。
午後には道路側に張り出したコナラをクレーンで吊りながら伐木する作業も見学しました。自分がそのような作業をすることはないでしょうが、斜面で命綱をつけての伐木作業はとても参考になりました。
(竹林整備班の仕事は終了したので)竹炭づくりや竹パウダーを作る手伝いをしました。
山と積まれた竹もほとんどなくなり、空地がきれいになりました。それにしても、会の方も参加者の方も皆さん、働き者で頭が下がりました。
竹の駅のことも聞きました。竹を買い取ってそれを竹炭や竹パウダーにして販売しているだけと思っていましたが、川崎の方の会社と組んで、植物原料由来のプラスチックの原料として卸しているとのこと。
正確には買い取っているのは、原料として使える青竹だけでした(枯れ竹などは引き取って会の方で竹炭にしているようです)。
環境ビジネスとして竹林整備に取り組まれている団体のいろいろな意味でのパワーを感じた一日でした。
さて、余談ですが、熊野の清水は、1985年には環境庁(現環境省)が選定する名水百選にも選ばれたそうです。
◎名水をたぷり味わう鯉のどか
残念ながら、隣接する清水公園はこれといったものは無いようでしたが、ビオトープとして整備するお話もあるようですので、どう生まれ変わるのか楽しみです。
笠森観音から遠くはないので、セットで長南町の名所になるといいですね。
(追記)4月の活動にも参加して、是非、タケノコカレーを食べたいと思っていましたが、残念ながら叶いませんでした。来年になるかもしれませんが、また伺いたいと思います。