2024.11.11 北海道議会 決算特別委員会(第2分科会:水産林務部所管事項)質問
皆さん、こんにちは。
北海道議会議員の千葉真裕です。
令和6年11月11日、決算特別委員会(第2分科会)において、質問を行いました。
一 本道の豊かな海づくりについて
昨年9月、厚岸町及び釧路市で第42回全国豊かな海づくり大会北海道大会が、昭和60年以来38年ぶりに開催されました。
この大会は、長期にわたる周到な準備、多くの関係者各位のご尽力により成功裏に終えることができ、大きな成果があったものと考えております。
全国大会の開催にあたって、道は「全国豊かな海づくり大会開催事業費」を措置していますが、豊かな海づくり大会に関連し、以下何点か伺います。
(一) 全国豊かな海づくり大会について
一昨日11月9日、昨日10日と、本年は大分県で全国豊かな海づくり大会が開催されました。北海道での全国大会開催から1年以上が経過したわけですが、令和5年度の大会開催にあたっては、式典行事やイベントはもとより、警衛・警護など、様々な経費がかかっていると思います。
大会経費にかかる決算額を伺うとともに、改めて大会の成果について伺います。
【答弁:山口 水産林務部水産局水産基盤整備担当局長】
全国豊かな海づくり大会についてでございますが、全国豊かな海づくり大会開催事業費の決算額は、実行委員会の運営費が 74 万円、大会の企画や運営及び広報費が3億3,276万円、事務局の運営費が253万円、合計で3億3,603万円となっております。
昨年度の全国大会の開催は、近年、海洋環境の変化などにより主要魚種の生産が低迷する中、栽培漁業など海の恵みを次世代につなげる生産者の取組に加え、道産水産物をはじめとした食や魅力ある地域資源を「北海道ブランド」として活用したイベントにより、広く全国にPRできたほか、海洋プラスチックごみのリサイクルといった海洋環境保全の取組みに対する道民の皆様の意識を高めることができたなど、本道の豊かな海づくりを進める上で、大変有意義であったと考えております。
現在、候補地の絞り込みを行っているところであり、関係者の理解と協力を得られるよう、鋭意協議を進めてまいります。
(二) 北海道豊かな海づくり大会について
全国大会の理念や成果を引き継いでいくためには、北海道版の豊かな海づくり大会の開催が必要であるとの認識のもと、先般、議員提案により「北海道水産業・漁村振興条例」の一部改正を行い、10月18日に施行されました。
道では、令和7年度から新たに北海道豊かな海づくり大会を開催することとし、第3定例道議会において、私からの一般質問に対し、知事から「来年度の早い時期の開催を目指し、大会の具体的な内容や場所について、関係団体との検討を早急に進める。」との答弁がありました。その後、今月 6 日の水産林務委員会において、大会の内容や開催地選定の考え方などの検討状況について報告があったものと承知しています。
大会の内容、開催地などについては、今まさに関係団体などと検討・調整中と推察しますが、現在の検討状況について伺います。
【答弁:生田 水産林務部森と海の未来づくり推進監】
北海道豊かな海づくり大会についてでありますが、道では、条例改正の趣旨も踏まえ、全国大会で高まった気運をさらに醸成し、北海道の豊かな海の恵みを守り、育て、次世代に引き継ぐため、豊かな海づくりの中心的な行事として、「北海道豊かな海づくり大会」を令和7年度から開催することとしたところであり、現在、関係団体と連携をし、開催に向けた検討を進めているところでございます。
北海道大会は、生産地はもとより、消費者の方々にも共感されるよう、子どもから大人まで幅広く参加していただける大会にしたいと考えており、大会内容につきましては、全国大会の内容を参考に、式典や稚魚放流、海浜清掃、展示や物産販売などのイベントについて検討しており、年内にこれらを概要案としてとりまとめてまいります。
また、開催地については、全国大会を開催した場所と異なる地域、交通アクセスなどを考慮した上で、水産業と関わりの深い地域、種苗放流など栽培漁業に積極的に取り組んでいる地域であることなどを選定条件として、現在、候補地の絞り込みを行っているところであり、関係者の理解と協力を得られるよう、鋭意協議を進めてまいります。
(指摘:千葉 真裕)
ただ今、答弁がございましたが、来年度の早い時期の開催を目指すとなれば、早急に準備に着手せねばならず、具体的な開催地などについては、水産関係者や市町村などの注目や関心も高いと思われます。
この件については、直接、知事に伺いたいと存じますので、委員長のおとり計らいをお願いして、私の質問を終わります。(→知事総括質疑へ)
※ なお、令和6年11月14日の知事総括質疑において、鈴木知事から、
「第1回大会を小樽市で開催する」、「令和7年5月から6月上旬での開催に向けて準備を進める」との表明がありました。