今年のイチ推し⭐️プラネタリウム
1923年にドイツで初めて公開されてから2023年でプラネタリウムは100周年!人工的に星空を作り出せるようになったことで、宇宙が身近に感じられるようになったのではないのでしょうか?そこで今回は、記念すべき100周年の年に私が見た個性的なプラネタリウムをランキング形式で紹介していきます。ぜひ2024年プラネタリウム巡りの参考にしてください!
セーレンプラネット(福井市)
第3位 3128億ポイント
福井駅のすぐそばの複合施設にあるセーレンプラネットは、その名の通り天文の展示に特化しているのが特徴です。セーレンプラネットでは、自らをプラネタリウムではなくドームシアターと呼んでいます。自分たちをドームシアターと呼ぶ施設も実は多いのですが、セーレンプラネットは突き抜けています。なんと、投影機がないのです!通常はドームシアターと名乗っていても投影機があるのが一般的なので、大胆にも排するとは潔いですよね。ここでは8台のプロジェクターをブレンディングして映像を投影しています。
また、セーレンプラネットは福井市自然史博物館の分館となっています。本館は足羽山にあり私もそこまで行ったのですが、別のルートで山を登ったので訪れることができませんでした。本館が山の中で分館が街の真ん中にある例は大変珍しいのではないでしょうか?
セーレンプラネット
富山市科学館(富山市)
第2位 1兆4257億ポイント
富山市科学館は、城南公園に横たわるプラネタリウム付きの科学館です。科学館の観覧料でプラネタリウムも観られるのは大変お得ですよね。富山市科学館のプラネタリウムで大変おもしろいのは、投影機にかける愛情です。他の多くのプラネタリウムでも自分の館の投影機は自慢気に語るものですが、富山市科学館の場合は愛情を具体的に表現しています。なんと、富山市科学館では投影機のベルトに伝統工芸の緑青発色仕上げを施しているのです!たくさん投影機を見てきたなかで、このようなことをするところは初めてでした。
一見関係がないと思える伝統工芸と投影機ですが、組み合わさることで大変個性的になります。ブルーアイランドの発想はこういったところから生まれるのかもしれません。緑青だけに。また、このプラネタリウムは科学館の中にあるため、観たいプログラムまで時間がある場合は科学館を散策できるメリットがあります。特に1階の動く恐竜は必見!福井県の恐竜にも負けない複雑な動きを繰り広げます。
富山市科学館
鹿児島県立博物館別館プラネタリウム(鹿児島市)
第1位 50垓2ポイント
映えある第1位は、中部中部ときて九州は鹿児島県鹿児島市の中心部にある鹿児島県立博物館別館プラネタリウムに決定しました!57年前に作られた小型なドームと43年前に導入された投影機は九州一の歴史を誇ります。投影機は3000個という肉眼で見るのと大体同じくらいの数の星を映し出すことができます。3000個だと天の川を表現することはできませんが、肉眼とそれほど変わらないため違和感はありません。1億個の星を映せるケイロンⅢが神の視点なら、こちらの投影機は人の視点から星空を見ることができると言えるでしょう。
鹿児島県立博物館別館プラネタリウムでは、星空解説の他に映像プログラムがあります。季節ごとに番組が変わり、なんと、番組はオリジナルの手作り。内容は欧州の星物語ばかりではなく、場合によっては日本に関する物語も楽しむことができます。映像はドーム全体を覆うような没入感を誘うものではなく一般的な四角いものをドームに映す形となりますが、これは逆に新鮮です。他に追随することなく独自の路線を歩むこちらのプラネタリウムをぜひ訪れてみてくださいね。
鹿児島県立博物館別館プラネタリウム
番外:奄美大島や屋久島の星空
プラネタリウムプラネタリウム言っている私ですが、本物の星空も見たいと思って日々過ごしています。車を持っていないため夜に星空を見に行くことができないので、旅をしている時に偶然星空を目撃することを楽しみにしています。2023年は離島を多く訪れましたが、残念ながら三宅島と種子島は曇っていたため星を見ることができませんでした。
一方、奄美大島ではアマミノクロウサギを見るナイトツアーに参加したときに、屋久島では縄文杉を見に行くツアーの早朝に、星を見ることができました。スマートフォンを手に入れてからというもの一眼レフを持ち歩かなくなってしまい、星空をきれいに撮ることはできないのですが、スマートフォンでも人に見せられるレベルの星が写っている画像が撮れたのでお見せします。
スーザン・ソンタグ曰く、「(写真は世界の断片だから)写真を所有することは世界を所有すること」です。プラネタリウムでは上映中の撮影が禁止されているので、リアルな星空ではないと星空を所有することはできないことになりますね。
きっと皆さんがお住まいの地域でも、少し遠くに行けば星がたくさん見られる場所があるはずです。はっきりと星を見るコツは、
星を物理的に遮るものがない
街明かりや街灯など光害が少ない
月齢が15に近くないこと
が重要です。1. は雲や木々、山、建物などがない開けた場所に行くという意味です。2. は人工光の明るさに星が負けてしまうため、できるだけ光がない場所に行きましょう。夜なので安全対策と防寒対策は忘れずに。3. の月齢とは、0に近ければ新月、15に近ければ満月、30に近ければ再び新月に近づいていきます。こちらはインターネットで公開されている月齢カレンダーでも調べられますのでぜひ参考にしてください。感覚的には満月の前後5日でも星は見えにくいです。月ってすっごく明るい!
まとめ
いかがでしたか?プラネタリウム誕生100周年は2023年でしたが、2025年はプラネタリウム一般公開100周年、2037年は日本におけるプラネタリウム100周年、2058年は国産プラネタリウム誕生100周年と、まだまだ100周年ラッシュは続きます。今からお祭りムードに乗っても決して遅くはないので、ぜひプラネタリウムに足を運んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに、私は星座が嫌いで、どこの誰かもわかんない奴が勝手に決めたものをなぜこういうもんだと受け入れなきゃならんのだといつも苦々しい思いでプラネタリウムを見ています。それぞれの地域にはそれぞれの星の物語があるのに黙殺されているのが残念でなりません。皆さんは日本の、アジアの、その他多くの地域の星座や星にまつわる話をいくつ知っているでしょうか?悲しいことに私は全然知りません。知る機会がありません。
プラネタリウムに行ったら必ずポジティブな気分にならなければいけないということはないので、ぜひご自身の楽しみ方をみつけてみてくださいね。
2023年に訪れたプラネタリウム(訪れた順)
長崎市科学館
名古屋市科学館
富山市科学館🥈
いしかわ子ども交流センター
セーレンプラネット🥉
さいたま市宇宙劇場
日本科学未来館
高松市こども未来館
バンドー神戸青少年科学館
ソフィア・堺
鹿児島県立博物館別館プラネタリウム🥇
鹿児島市立科学館
賢明な読者の皆さんはわかってくれると思うが、ここまではライター構文のパロディーである。有料部分では上記3つのプラネタリウムの思い出と共に、できるだけ知識と呼べるものを織り込もうという努力をしている。
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