
【大学生日記】14,963歩で人生初のmacbook airを買ってきた話
1.Surfaceの定年
大学1年のときに買ったsurfaceが悲鳴を上げ始めた。ここ1ヶ月で3度なぜかブラウザに繋がらなかったし、予兆なき再起動を何回も目撃した。もうとっくのとうに寿命を迎えているのに延命治療によって生き長らえている動物を見ているようで痛々しく、早く休ませなければならない。いや、パソコンの寿命って4年なのか?うさぎより短いじゃないか。
なにはともあれ、デジタルネイティブ(だと思いこんでいる)僕はパソコンなしでは生きていけない。新たなノートパソコンを手にすることを決めた。
就職したら仕事は社用パソコンでやるだろうし、自分のパソコンは写真編集とか趣味に全振りしそうだからMacbookいいなあなんて思っていた。
パソコンに全く詳しくない僕の頭には「遊び=Apple」という等式が成り立っている。情弱と呼ばれたとて反論の余地はない。こんな人間のどこがデジタルネイティブなんだか。
そんな矢先、Appleの学割キャンペーンが始まったという噂を聞いた。ただでさえ学生の特権を利用すると安く購入できるのに、プラスでギフトカードのキャッシュバックが入るらしい。「これを逃すわけにはいかない」と、Apple公式サイトからMacbook airのページを開き、「購入」ボタンを押しかけた。
押し"かけた"。「実物見ないで買っていいのか?色は大丈夫か?配送を信用していいのか?今すぐ手元に欲しくはないか?」と踏みとどまった。周りで使っている人はかなり知っているけど、自分の目で触って使ってみないと気が済まない。
もう一度言う。どこがデジタルネイティブなんだか。僕は今後一切デジタルネイティブを名乗る権利がない。
2."本丸"訪問
そうと決まれば話は早い。Apple Storeへ一直線、とも思ったが、実は電気屋で買った方が安いのでは?と貧乏根性を発揮し、まずはmacbookの在庫が豊富と表示された秋葉原のヨドバシカメラに向かった。
初めての秋葉原。日本が誇るオタクカルチャーを横目にAppleのおばさんの話を聞いたが、なんの疑いもなくApple Storeの方が安かった。いや、え、あ、まじで、来る意味なかったな。
そのままApple Store銀座を当日予約。さすがに「予約が必要」という情報を得られるくらいにはデジタルを駆使できる。
有楽町付近のカフェが全て、本当に全て満員だったので適当にコンビニで時間を潰しいざ本丸へ。初めてのApple Store。気分はもうRPGのダンジョンそのものである。
ラフな青いTシャツに身を包んだ多国籍な店員たちに出迎えられる。耳に差しっぱなしのイヤフォンがソニーだったことを思い出し慌ててケースに収めると「ご予約は」と話しかけられた。こちらでAボタンを押さなくても勝手に会話が始まるタイプのダンジョンだった。
それそれは丁寧に丁寧に対応してくれた。やりたいこと、ほしい機能、ひたすらあげていくと「それでしたらこちらで!」と的確に提示してきた。AIとAppleの店員だったら未だにAppleの店員の方が処理速度が速いのではないだろうか。
そして手に入れたMacbook air、まだ箱を開けていない。
画面フィルムが届かない。本体を買うことに必死になり、周辺グッズの存在を完全に忘れていた。
Macbookを手に入れるために1日で歩いた歩数が"14,963"歩。先週のどんな日よりも多かった。未開封Macbookの箱が、「こんなことなら最初からネットで買ってくれればよかったのに」と言わんばかりの呆れた雰囲気を醸し出しながら棚に佇んでいる。
"足"で稼いだMacbookは未だ使えず、このnoteも壊れかけのsurfaceから打っている。あとちょっと、あとちょっとだけ頑張ってほしい。
