趣味はどこから趣味?
どこかで「趣味は実力が伴ってなければならない」と勝手に思い込んでいる自分がいる。好きなことは色々あるが、胸を張って趣味と言えるのは上手い下手のない野球観戦くらい。
1.「趣味のなりそこない」
いったいどのラインを超えたら「趣味」と呼んでいいのだろうか。
例えば、小さい頃にピアノを習っていて今でもひとり暮らしの家に電子ピアノを購入し、たまに弾いている。しかしピアノはそこら中に猛者がいるため、ぷりんと楽譜の「中級」をヒイヒイ言いながら弾いている僕なんかが間違っても趣味と言ってはいけない。
もうここまで読んでくださった方ならお気づきかもしれないが、ただただ自意識が邪魔をしているだけである。特技と違い趣味に実力なんか関係ないし、好きなものを純粋に好きと言えばいい。そんなことはわかっている。
ただ、どうしても「うわこいつそんなレベルで趣味とかほざいてるのかよ」という目線が怖いのだ。被害妄想に他ならない。
2.塵も積もれば山となるか?
抜きん出た実力を持った趣味がないのであれば質より量で勝負しよう、ということで最近色んなことに手を出し始めた。
カリンバ、ウクレレ、読書に美術館、作曲、バッティングセンターにこのnote。「趣味のなり損ない」がどんっどん増えていく。
頼りにしている言葉は「塵も積もれば山となる」ただ一つ。あのことわざが嘘であるという声明がどっかから出た瞬間、僕の取り組みは無に帰す。
塵が積もったとて山のような塵になるだけじゃないか?鰯はどんなに群れをなしても最弱の魚であることに代わりはない。群れに容赦なく突っ込んでいくイルカの映像を何度も見たことがある。
あ、水族館。趣味にしようかな。