きあろ

東京某所に生存する50代 働く女。 産みの母親と同居。母の物忘れがひどくなってきた今。記録を開始。

きあろ

東京某所に生存する50代 働く女。 産みの母親と同居。母の物忘れがひどくなってきた今。記録を開始。

最近の記事

桃ちゃんは命をとりとめた

くも膜下出血で倒れた桃ちゃん。 救急で運ばれた病院の先生方の尽力で一命をとりとめました 「手術中に再出血したら、その時は難しいかもしれません」 そういわれていたけど、桃ちゃんは頑張りました 先生から呼ばれて、症状の説明を受けました。 その時には、太ちゃん(私の兄)一家も病院に駆けつけていて 一緒に説明を受けました。 桃ちゃんの頭の中は、血でいっぱいでした。 頭の中の写真を見せてもらいましたが、黒い血のシルエットがたくさん。 破裂した瘤も大きい。 「これだけの出血なので、

    • 桃ちゃん倒れる

      2021年の年末、桃ちゃんは突然倒れました。 その日、桃ちゃんはお庭にたくさん実った千両をお友達に配り歩くため 自転車で出かけました。 私は仕事だったので、家にいた娘に「でかけてくるねー」と元気に出ていったそうです。 その数十分後、娘の電話がなりました。 出かけたはずの桃ちゃんが「気持ち悪い、頭が痛い、助けて」と電話の向こうで言っている。 桃ちゃんは「〇〇通りまで出るから助けにきて」と言ったそうです。 みつけてもらうためにわかりやすい大通りまで必死に移動したそうです。 娘

      • 桃ちゃんは生きてます

        このnoteを始めて、1年が過ぎました。 何回か記事を投稿して、辞めてしまっていました。 書いていて、自分の親のことを書くことが正しいことなのかわからなくなってきたからです。 単純に放置しちゃってて。 桃ちゃんの物忘れ人生は続いていてもう本当にそろそろ物忘れ外来にいって きちんと検査しようと思っていました。 思っていたのに。 桃ちゃんは倒れました。

        • 登場する人々(ぽっぽじいちゃん)

          ぽっぽじいちゃんは、桃ちゃんのダンナさんです。 つまりは私の父です。 もう8年前に鬼籍に入りました。 ぽっぽじいちゃんは所謂がんこじじいで 星一徹のような人でした。 父の尊厳を前面に出したがる人だったので 私たち子どもはいつもビクビクしてました。 ぽっぽじいちゃんが、食事の場に座るまでは 子どもたちは食事に手をつけてはいけないし 私たちが高校生になって、部活の朝練とかで早く家を出る場合でも 先に食事をしたら必ず「お先にいただきました」と 挨拶をする必要がありました。 ぽっ

          桃ちゃんは辛いのがお好き

          桃ちゃんと私たちが一緒に暮らすようになったのは10年前。 その前は実家でぽっぽじいちゃんと桃ちゃんは2人で暮らしていました。 ぽっぽじいちゃんは、昭和一桁生まれでしたが ぽっぽじいちゃんが寝たきりになったときに 私たち兄弟で話し合いをして、私がぽっぽじいちゃんと桃ちゃんの夫婦を 引き取ることにしました。 それまでずっと老夫婦2人の生活から一変。 私には娘(大人)がいて、夫はいません。(はいシングルバレマシタ) なので、私はフルタイムで会社員として働いています。 外で働く実子

          桃ちゃんは辛いのがお好き

          酢豚がスープになっちゃった

          桃ちゃんは昔からお料理も上手でした。 私が桃ちゃんに一番最初に教わった料理は「酢豚」でした。 もちろんその前にカレーとか肉じゃがなんかは作れていたけど 人様に出せる料理として教わったのは酢豚が初でした。 インスタントは使わない桃ちゃんですから 豚肉はちゃんと下ごしらえして揚げる お野菜は下ごしらえが必要なものはきちんと下ごしらえする 甘酢あんも一から作る 野菜はこういう順番で炒めていくのよ 調味料は「さしすせそ」の順番に入れるのよ きちんと手順を教えてくれますが 大さじ

          酢豚がスープになっちゃった

          登場する人々(桃ちゃん)

          まずは桃ちゃん。 桃ちゃんはおばあちゃんです。 昭和10年代です。 戦争を知っているおばあちゃんですが、田舎にいたので戦争はたくさんは 知らないそうです。 桃ちゃんは田舎から東京にお嫁に来ました。 23歳のときだそうです。 桃ちゃんは若い頃、結婚する前、洋裁のお仕事をしていたので お洋服を縫うことができます。 私が小さい頃はお洋服はほとんど桃ちゃんの手作りでした。 今だったらハンドメイドっていうのよね。 でも私はお友達が着ている「キャンディキャンディ」とか 「ラ・セーヌの星

          登場する人々(桃ちゃん)

          桃ちゃんがスマホを落とした

          桃ちゃんは82歳だけど自転車に乗ります。 10年前くらいまでは、ものすごい自転車乗りで 当時40代だった私より速くスイスイ乗ってました。 さすがに今はのんびりと乗っているけど。 お正月2日の昨日、桃ちゃんは太ちゃん(私の兄)に お菓子を届けるため、隣の区まで自転車で行きました。 「取りに来てもらえばいいのに」と私は言いましたが 「太ちゃんは忙しいからいいの」と桃ちゃんはいそいそと 出かけていきました。 1時間半後、帰ってきた桃ちゃんの手には 持って行った紙袋がそのままあり

          桃ちゃんがスマホを落とした

          桃ちゃんとの生活

          桃ちゃんとは、私の母です。 83歳になるおばあちゃんです。 老々介護になった両親を引き取りました。 ぽっぽじいちゃん(父)は、もう数年前に天界に召されたので 今は桃ちゃんと一緒に暮らしています。 桃ちゃんは所謂「良妻賢母」でした。 亭主関白のぽっぽじいちゃんにずっと寄り添い、良き妻良き母として 生きてきました。 ぽっぽじいちゃんは我侭で昭和一桁を絵に描いたような男でした。 でも、桃ちゃんのことは大好きで 私は殴られたけど、桃ちゃんのことを叩いたりすることはありませんでした。

          桃ちゃんとの生活