林さんの新刊が出ます!
予約開始しました!!
毎朝、楽しみにしているnoteがある。そんなnoteを書いてる渋谷のバー Bar Bossaの林さんが、今までとは少し違うテイストの本を書くことになって、その本のゲラを読ませて頂くことになった。
『 世界はひとりの、一度きりの人生の集まりにすぎない。』というこのタイトルの本を読んだ感想を書いてみた。まるで子どもの夏の感想文みたいでなんだか読み返しても稚拙な文章で少し悲しくなるけど…。
本が好き。活字が好き。読み物が好き。
推理小説も好き。エッセイも好き。ノンフィクションも好き。cakesの頃からずっと林さんの文章を読むのが好き。
そんなぼくにとって、いつもとは少し違う新作本を少し早く読むことができるなんてこれとない気持ちで、この機会を頂き感謝しかありません。
小学生の頃、毎日図書室に篭ってホームズやルパン、江戸川乱歩の分厚い本を読み漁っていました。なんだか独特な匂いがしたのを今でも覚えています。
体が弱く外で遊ぶよりも本を読むのが好きでした。みんなで野球をやると下手くそだから必ず外野。気がつくとグローブを外して、足下のバッタやアリを追いかけては周りから怒られていました。
コロボックルという小さな小人の妖精の不思議な物語にハマっていたのがその頃だったのか、もう少し小さな頃だったのか…。現実世界にはありえないけど、夢でも出てきたら…なんて変なことを考えていたことを思い出してきました。
そんなどこかしら似たような少年時代に大きく共感しつつ、期待に胸を膨らませながらページが進んで行きます。
途中で気がついたのですが、自分の気持ちの中で心が現実と虚構を激しく行ったり来たり…。脳みそがバグるんです。普段から毎日noteを読んでる林さんの書いた文章だという先入観が強すぎました。
冷たい麦茶でいったん心を落ち着けて再度文字を追いかけ、物語の中に入り込むことができるようになると、その世界観に没入することができるようになります。
それぞれの物語はどこか夢の中のような不思議の話が続く。夢の中で夢を見ている夢を見ているような不思議な感覚。それでいてその風景が浮かんでくる。
散りばめられたいくつもの伏線。まさか、こんな形での回収がされていくとは!さっきまでの物語が次々と繋がっていくと自然と読むスピードが上がっていく。最後はトップスピードのまま一気に読み終えました。読み終えたとき、ぼくの中の林さんがバーのマスターから小説家になっていて、ここでもまた脳みそがなんだかバグった感じになってます。読み終わって少し落ち着いてくると、読後感はふんわりしていてなんだかとても心地がいい。冷たいレモネードが飲みたくなりました。
ネタばれナシで、本を読み進めていく中でのぼくの感情の起伏と盛り上がりが伝わっているといいのだけれど。