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なぞなぞTHEワールド

つるかめ算、植木算・・子どもの頃、夢中になって解いた問題の数々。
大人になって何の役に立つのだろうと思っていた。まさか本当に出題されるとは。
さて、問題です。
「水槽に水が毎分12リットル入ります。しかし水位は〇cmずつしか上がりません。毎分、何リットルずつ流出しているでしょう。」
水位が低いままだと、現実問題としてアラームが鳴りやまない。そこが問題用紙と違うところだ。はて、どうしたものか。
続いての問題です。
「発電機に容量の半分のディーゼルオイルが入っています。あと100リットルほどで満タンになります、配達は1本 220リットル単位です。残りをどうしたらよいでしょう。」
次々にやって来る、なぞなぞたち。小学生のように解けないものか。
ガソリンスタンドでは一斗缶で販売しているからそれを1個ずつ買ってきてはどうかという。でもどうやって運ぶのだろう。ここは閑静な住宅街、ディーゼルを使う人などいない。

「いやー、いつでもいってくださいよ。」近隣の駐在サービスアパートメントのオーナーがいった。2本プラス90Lの万全な体制で、万が一に備えているという。
「日本とは逆でしてこちらでは、プレミアディーゼル、ディーゼル、ハイオク、レギュラーの順に高いんです。」数人のスタッフと共にやってくると、漏斗で注いで瞬く間に問題解決。しょう油、味噌ならぬ、ディーゼルをご近所さんからお借りしてしまった。お礼に東京みやげを。話をつないでくれた優秀なミャンマー人スタッフにも感謝だ。こんなアシスタントがいてくれたらなあ。
「東京バナナですか!ミャンマー人にも大人気で、こちらでは三倍もの値段がするのですよ。」顔をほころばせていう。その種類にも実に詳しい。
カスタードが入っていて一週間しかもたない生菓子はこちらでは希少なようだ。しかし、1箱8個入り。ここにいるだけでも数人。いったい全体、何人のスタッフがいるのだろう。
「大丈夫ですよ。一口ずつ切って、全員でいただきますから。」
包丁でトントンと切るしぐさをすると、開いた容器をかついだスタッフと共に戻られた。

ちなみに翌日、水槽は満タン。アラームも異常なしとエンジニアがいう。
よかったと一安心。すると紙を差し出して、定期点検はいかがですか?
なぞなぞは続く。

家族を元気づけるために頼まれた東京バナナ。一生恩に着ますといった。オーバーだ。








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