智明葵プロフィール
レジン絵画作家 智明葵(chiaki)
これまでにない「レジン絵画」という新しいジャンルで作品を作っています。
レジンとは液体の樹脂で、最近ではハンドメイドアクセサリー作りなどで使われることが多くなっている素材です。
好きな形の型などに流し込み、着色料やビーズやラメを混ぜて硬化させることで、例えばこんな感じの小物を作ることができます。
私はこのレジンを使って、アクセサリーではなく、主に絵のような額装作品を作っています。
レジン絵画作品(半立体)
一見絵のようにも見えますが、羽や鱗などを1枚1枚作り重ねた半立体になっています。
東景孔雀図 (2019年)
2019.7月ロンドン開催「A Bridge to Japanese art」出展作品
月影の琴線 (2019年)
不死鳥〜revive(2018年)
青彩竜 〜とこしえ (2018年)
レジン絵画作品(平面)
その他の作品は公式サイトでご覧いただけます。
オリジナル技法「凹版レジンアート」
1つ1つのパーツを組み合わせ幾重にも重ねた半立体作品はパッと見て細かな作業に驚かれますので、それが私の作品の特徴だと認識されがちです。
でも、他にはない一番の特徴は、凹版画の技法にヒントを得たオリジナル技法にあります。
描線を彫った版型を作りレジンに印刷するような特殊な技法を考案、ほぼ全てのパーツにその技法を使っています。
羽に入っているスジに見える部分がそれです。凹版画の要領なので、実際に触るとこのスジは盛り上がっています。
着色もレジンを何層か重ねながら目的の色を出していきます。
半立体作品の場合は、さらに各パーツの色味や反り具合などを注意深く選別しながら配列していきます。
・・・なんだかよくわからない?
ならよかったです(笑)
だって、これは私の発明、オリジナル技法「凹版レジンアート」ですから。
レジン絵画の誕生
前出のアクセサリーの写真は、実は2017年夏に私が体験ワークショップで初めて作ったレジン作品です。
ほぼ何も教えてもらえないガチ体験のみのワークショップでそれきりになっていましたが、その年の年末頃から発熱。
UVランプなど機材を揃えて、自分なりにアクセサリーなどを熱心に作るようになりネットショップで販売するようにもなりました。
そうして発熱からおよそ3ヶ月経った2018年春、いきなりレジン絵画を作ってしまったのです。
風花鳥 (2018年)
テーマが「鳥」というお題を頂いた作品展示のチャンスに、なにで作ろうかと考えた末、いつも使っているレジンで作ってみようと思いつきました。
すでにこの時点で凹版レジンアートの技法で羽を作っていましたが、それが特別な事だとは思っていませんでした。
展示会場でどうやって作ったのかと聞かれて初めて、なんだか誰もやっていない発明をしてしまったことに気づかされました。
それを「凹版レジンアート」と名付け技法を確立。
レジンを使いつつもハンドクラフトの領域ではなく、現代アートとして認められるような作品を発表するべく活動をスタートさせました。
出展歴などは公式サイトにて
noteで表現したいこと
私は元々文章を書くことも好きで、自分の想いや気づきをシェアすることを長年続けてきました。
これからここで書いていく美術作家としてのわたしのサイドストーリーも、たぶんこれまでと同じく「この世で生きるということ」を問いかけていくことになるんじゃないかと予想しています。
そうして自分を掘り下げていくうちに、作品の深み、強さ、輝きが増していく。
そんな相乗効果が生まれるような気づきを、書くことで得ていきたいと考えています。