ぶうちゃん

主に日記。 たまにフィクションとノンフィクションを書き連ねます。 書くことはエネルギーが必要。

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最近の記事

総まとめを進める

早いもので、声の修行ももうすぐ2年。 微調整を重ねながら、ボイスサンプルに着手することにしている。 よくレッスン等々で「昭和的なザラッとした低音域の声」とよく言われる。これをウリにそのまましてもいいのだが、それだけではと思っている。 クセが強いキャラや悪役、ラスボス等々、アクが強いCV向けだけではなく、ナレーションで「世界の車窓から」の石丸謙二郎さん的なドキュメンタリーも一考。 題材的に面白いのが上坂すみれさんのボイスサンプルで「ロシア・サンクトペテルブルクの紹介」あたりの

    • 一区切りまで来た

       前回からだいぶ間が空いたが、日々の積み重ねでいろいろと試行錯誤しているところ。まだまだ甘いと少し自身を追い込みながら、納得のいくまで声というものと向き合っている。  そんなところ、ボイスサンプルをどうするかというところまでやってきた。いろいろと台詞を考えながら、あるいはキャラ設定を考えて。女性と違って男性は役柄が少し限定されがち。だからというわけではないが、オーソドックスなものからクセの強いキャラまで演じられるだけのものはと思っている。  フリーのライバルも漸く仕事の依頼と

      • 声づくり

         自分の声というものを「作る」ということを始めてからもうすぐ1年。その片鱗が目に見えてきた。ホントは自分の声に自信がなかったところからのスタートだったから、ここにきて少しだけどマイスタイルができてきたところである。  まだまだ完成形までとはいかないけれど、ベースになる部分は見出した。元々母が声楽をしていたこともあって、音感だけは身につけるのが早かった。あとは滑舌をどうクリアにするかの試行錯誤。よくよく考えたら、今までの声が低過ぎて却って不明瞭な感じだったのが、少し高めにセッテ

        • ベストポジション

           1年かけて声をいじってみて、漸くセッティングするのにマッチする声域がわかりつつある。今年の81オーディションの原稿をアウトプットして読んでみた。まずは男性用原稿で地声に近いところで読んだのだが、これがしっくりこない。どうも低めの声が安定しないのである。  ならばと女性用原稿で高めに読んでみたら、意外にもフィットしたのである。スンナリと声が出るのだ。そんなところを踏まえて男性用原稿を少し高めにセッティングして読んでみると、あーっとなった。声の乗りが地声とは大違いなのだ。これに

          トレードマーク

           アーティストではないけれど、何か目立つものをと思って、出かける時はベレー帽をかぶる。かぶり方はミリタリー風ではあるが、一つだけでもだいぶ印象が変わる。クリエイターの端くれだけど、自分はそのスタイルを維持している。  実はリスペクトしている人もベレー帽をかぶっている。要はその方のパクリなのだけど、それでも尊敬する人にあやかりたい思いがある。いろいろと追従したいと自分もかぶる。それだけでもその人と同じ時間を過ごしている気にさせるのだ。  たまたまベレー帽の話だから横にそれる。女

          トレードマーク

          三歩進んで二歩下がる

           GWが明けて元の日常に戻った一日。緊急事態宣言が延長・拡大される中、歩みだけは止めまいと言い聞かせている。まだまだ及ばないところは多いけど、目標にしている人にはなんとしても追いつきたいと思っている。  走り続けながら修正してとは思うものの、自分では納得いかない部分があって立ち止まることがある。いろいろと考えて丁寧にやり直すのも大切。最初から材料が揃っていたわけではないから、一つ問題点が浮上したらまずは見直す。そこで必要とあらばつけ加えて更に踏み込む。その一進一退の繰り返しで

          三歩進んで二歩下がる

          気象病と闘う

           なんだかんだとGWはあっという間に終わった。しかしながら、どうしても自分は気象的な弱点がある。気圧差に弱い。これだけは自分だけではどうにもならない。  声を出してもなかなかテンションが上がらない。しまいには少しぐったりとすることもある。この気象の変化というものにカラダが敏感なのだろう。少しながらも解消しようとするが、なかなか厄介なものである。  自分のカラダというものはなかなか複雑にできている。そのカラダと相談しながら、なんとかして乗り越えようと必死だ。ここは我慢と辛抱のし

          気象病と闘う

          日本的職業

           声優という職業、日本ならではという側面が強い。無声映画の時代は活弁士が活躍。いわゆるトーキーの時代になると今度は吹き替え俳優が求められた。戦後この需要が増えていき、更にはアニメーションのアフレコで本格的に声優という職業が確立したのだ。  日本的な職業である声優はバブルを境にして、次第にビジュアル面でも注目されるようになる。タレントとしてアーティストとしても若い代が早くから売れっ子になり、更にはメディアへの露出もタレント並みになった。アニメばかりでなくゲーム等々のCV、ラジオ

          自分の声を掘り当てる

           昨年のコロナ禍のさなかに、自分の声について考えていた。実は今まで声に自信がなかったし、コンプレックスをも持っていた。そんな自分の本当の声とは、ということを思って緊急事態宣言解除後に某所の療法的ボイストレーニングに通い始めた。  数か月かけてそのコンフレックスを解消できるほどの声が出るようになった。今まで低い声でしかまともに喋れなかったのが、実際には声域広く出るようになったのだ。母が声楽をしてたという影響もあるのだろうけど、思いのほか声を出せるくらいになったのである。自分の本

          自分の声を掘り当てる

          思えば1年経っていた!

           もう1年なのである。手持ち無沙汰でnoteに参戦。短編小説メインにいろいろと書き連ねたのだが、今見たらもう恥ずかしい限り。書くことが好きでやってみたのだが、そこまで想像力が豊かだったのが気づいてなかった。しかし昨年のGW明けに別の方向に関心が向いてここを放置した次第。  シリーズものの小説にも手がけてみたが、登場人物が一人歩きしてしまい、実の当事者に迷惑をかけてしまった。今ここでお詫び申し上げる。思わぬところで目にして驚いた、という思いが強いのだろう。  そして現在、このn

          思えば1年経っていた!

          自分のトリセツ

           よく転職活動で「キャリアの棚卸し」という言葉を耳にする。今までの仕事を客観的に見たらこうなるということだが、それならば自分自身を客観的に見たらどうなるのだろう。カヨコはそんな作業に手をつけた。  会社の同僚、高校や大学の時の友人等々、カヨコはいろいろと聞いてみた。それをまとめたらそれこそ取扱説明書なのだ。自分でも気づかなかったことがポロポロ出てくる。それらをまとめて書き出してみた。 ●強がり。そんなに意識してなかったけど、周りには負けず嫌いに見られてた。 ●ツンデレ。

          自分のトリセツ

          都の西北民の憂鬱

           普段新宿や池袋を拠点にしていると、豊洲あたりの新開地はアウェイ感が半端ない。アキはたまたま豊洲に用事があって来たのだが、のっぽなビルに囲まれた街の感覚に慣れない。新宿西口の超高層ビルを見てもそんな感覚にならないから不思議だ。用事を済ませたらサッサと帰ろうとしていた。  そんなところにもコンビニがポツポツとある。その一つがセブンイレブンの1号店である。そこで入れたてのコーヒーでも買って地下鉄に乗ろうか。アキはレジに行って注文した。マシンでコーヒーを抽出して、カップにフタをし

          都の西北民の憂鬱

          連絡橋からの視線

           サエは一人大阪駅の連絡橋に佇んでいた。ここからの眺めは専ら、電車の発着だ。四六時中発着する電車から降りる人、電車に乗る人。そんな光景をサエは眺めている。  ある日、サエは環状線の内回りの電車を天王寺から乗った。環状線の東側は乗換駅が多い。鶴橋で近鉄線からの人で車内が混む。京橋でも京阪線からの人で更に混む。外回りの方がよかったかな、と少し狼狽した。電車は桜ノ宮、天満と止まって大阪駅に着く。  大阪駅は連絡橋の改札口から出る。南北に架かる連絡橋も人通りが多い。サエはその流れ

          連絡橋からの視線

          中央線と中野の街

           カナは中野駅で中央線を降りる。北口を出るとサンプラザとブロードウェイに続くサンモールの商店街が待ち受けている。カナは中野に住んで久しいが、いつ行っても人が多い印象がある。中野の街が賑わっているのは日常茶飯事、カナは慣れた雰囲気の中を家路を急ぐ。  少し前、こんなことがあった。カナは中央線の電車の中に忘れ物をした。中野で降りて改札を出て気づいたが、電車はもう西へ向かって走ってる。駅の係員に申し出て捜索をお願いした。ややあって、その忘れ物は武蔵境でピックアップされたとの連絡。

          中央線と中野の街

          つつじの花が咲く頃

           ユキは昼休みにキャンパスを抜け出してヒロが待つ駅に向かった。つつじの花が咲く頃、心地よい風が吹いている。ヒロはいつものように改札口の前で待っていた。ヒロははにかんだ笑顔でユキを迎えた。  ヒロはバイト先の先輩だ。週に一度はこうしてユキと二人だけの時間を過ごす。ランチを一緒に食べるだけでも、ユキは幸せだと感じている。早速洋食屋に向かって定番のパスタをお揃いでオーダーして食べる。  「今日は朝から少し大変なの」とユキは話を切り出した。家でバタバタとしてしまって親と少し気まず

          つつじの花が咲く頃

          板チョコの思い出

           高槻を出た新快速電車はぐんぐんスピードを上げて大阪へ向かう。進行方向右側にお菓子工場の板チョコの壁が見える。ミホはそれを見て、アイツ何やっているのかな、としばし感慨に耽る。  トモはミホの幼なじみだ。物心ついてからミホとトモは近所同士のつきあいがあった。ミホの家にトモが行ったり、トモの家にミホが行ったり。両家とも親から、おやつだよ、二人で仲良く分けなよ、と板チョコを渡される。板チョコを分け合って食べる時の多幸感。初恋の味はチョコ、と二人して刷り込まれた。  成長して、バ

          板チョコの思い出