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vol.87 別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい
〜今日は少しだけ秋のぼやきnote〜
夏が終わり、秋が近づいてきましたね〜
ふとした瞬間に風に乗って甘い香りが漂ってくる季節。ナオトインティライミの歌詞が頭をよぎる季節。
一度覚えたら忘れられないし、女性みんなが大好きな香りだと思う。アボガドとか、ピスタチオとかと同じイメージ。みんな大好き金木犀。
私はよく、好きな人に花の名前やその特徴を教える。毎年同じ時期に咲き誇るこの花が、特別な人の記憶とともに蘇ると思ってるから。
「別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。」
この言葉は川端康成が残した言葉。
花の名前を教えることで、自分のことを思い出す。花は毎年咲くから、自分のことを一生忘れさせないという、なかなかのメンヘラ案件だが、今まで数々の男性に伝えてきた気がする。
あー私メンヘラだなと思う。
村上春樹の『ノルウェイの森』にも
「男は花の名前を知っているといい」というようなことが書かれていた。女性は、男性が花の名前を知っていると、どこか感受性や知性が感じられて喜ぶのだと。
もう一つ、有川浩の『植物図鑑』にも、植物の名前を通して愛情が深まる描写があった。花や植物の名前を覚えることは、単なる知識以上に、心を通わせる手段だと私も思う。
今年もまた、金木犀の香りが漂う季節になって、懐かしい記憶がたくさん蘇ってくる。
今年の秋も良い秋になりますように。
ちゃお〜