英検1級単語、ほとんどが小学生レベルだった
先日、中古でこんな辞書を買いました。2008年版で、英語ネイティブの小学生用の辞書です。立ち読みしたら割と面白かったので買ってしまいました。
同日にパソコンのデータを整理していたら、これまた偶然、英検1級単語をまとめたエクセルファイルが出てきました。
ずいぶん前に作るだけ作って忘れていたファイルです。「英検1級 でる順パス単」の4訂版(2024年現在では5訂版が最新の模様です)に載ってた単語を羅列しただけのものです。ちなみにオリジナルの単語集はもう処分してしまったので手元にはありません。
(今のところ、私は英検準一級まで取得しています。パンデミックが一段落して1級受けようかと思ったら、受験料が1万円超えていたので多分今後一生受けないものと思われますが)
さて、何故かは知りませんが同じ日にネイティブ小学生用の英語辞書と英検一級単語のリストが手元に揃いました。この2つを手にした私は
「そういや英検一級単語って英語ネイティブからしたらどんなレベルなんやろ??」
と思ったのでした。そんなわけで、その日のうちに英検一級リストに載っていた約2100語ほどの単語が小学生用辞書に載っているかどうか全て確認。そして別のエクセルファイルにまとめたのでした。突貫で6時間くらいかかりました。何というヒマ人。
最後の仕上げとしてPythonで小学生単語の割合を計算するプログラム書いてこのファイルを読み込みます。
結果:
計算によると、パス単に載ってた英検一級単語2100語のうちの1586語、76%(3/4以上!)が小学生レベルの模様です。(この辞書に載ってる語は全部小学生レベルという実に雑な判定をしております。)
よく考えてみたら「セミの幼虫が羽化してる」とか日本語なら小学生でも分かりそうな表現でも英語でぽんと出てこないですしね(私はセミしか分からんとです。ちなみにセミはラテン語でCicada、複数形はCicadaeです)。
さて、では英語ネイティブの大人が読むニュースとかに出現する英検一級単語は残りの24%に集中してたりするんでしょうか。試してみましょう。
BBCニュースの記事を適当に拾ってきました。
先ほど書いたプログラムを改造して、入力した単語が
パス単にも小学生辞書にも載ってるもの
パス単に載ってるけど小学生辞書には載ってないもの
そもそもパス単に載ってないもの
のいずれであるか判別できるようにします。
その上で上記記事の中から何となく1級にありそうな単語を適当に拾っていくつか判定した結果がこちら↓
grapple, unscathed, reliant, insulate, outage, curb, hinder, inclusive, swerveなど、記事中の単語を放り込んでみましたが、reliantがそもそもパス単に載ってない、outageがパス単にはあるけど小学生辞書には載ってない、それ以外は全部英検一級かつ小学生レベルという結果に相成りました。
そんなわけで、ネイティブ小学生用辞書は英検一級単語集の拡張版みたいなものと言えるでしょう。割といい買い物をした😂
で、散々単語帳のデータを使っておいて今更なんですが、私個人としては単語帳を暗記するのは邪道というか悪手というか非効率オブ非効率というかキングオブナンセンスというか、とりあえずナシだと思っています。パス単も買ったものの、結局はエクセルに写してそれを時々プログラム組んで使うみたいな使い方しかしませんでした。単語についてはまた今度。
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