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英語の先生方のnoteを読みながら考えたこと

noteを徘徊していると、学校や塾の英語の先生が書かれた記事を読む機会が度々あります。私自身も(10年以上前ですが)学習塾で英語を教えていた時期があったし、学校の英語教育について色々思うところもあるので、先生方の記事はいつも興味深く拝読しています。

そんなわけで今回の記事ではいくつかの記事を引用しつつ、学校の英語教育に関する私の意見を書いてみたいと思います。

注: 10年以上前にちょっと塾講やってたとは言え、今の私は英語教育という点については完全なる門外漢であり、部外者です。そのため、現場の先生方におかれましては本記事を読んで「コイツ、現場の苦労も知らずに好き勝手抜かしやがって(激怒)」と思われる部分もあるかもしれません。その点については先に謝罪致します。

結論: 学校英語だけで生徒に英語を身につけさせるのは無理

はい、いきなり好き勝手抜かしてしまいました。しかし、個人的にこれは動かし難い事実だと思っています。

他の科目で考えてみれば明白です。

例えば、学校の図工や美術の授業を受けて宿題をやっただけで絵を描くのが上手になりますか? 絵が上手な人は学校関係ないところでもたくさん絵を描いたはずです。楽器でもスポーツでもなんでも同じはずです。家庭科の授業を受けたらそれだけで料理も裁縫も出来る万能の天才みたいになるでしょうか? そんなバナナ。

私自身、中学歴史と高校世界史の試験は一度も91点を下回ったことがなく、大学を出た後も世界各国の歴史に関する本を数百冊は読みましたが、それでも未だに世界史は知らないことだらけのワンダーランドです。

そんなわけで、学校のカリキュラムをどれだけ変えたところで生徒がそこまで英語が出来るようにはなりません。

1クラスに30人も40人も生徒がいて、彼らの学習能力も英語に対する関心も必要性もバラバラな時点で、全員に有効な教え方などあろうはずもないのです。

学校の先生をされているよしつねさんの記事です。記事中では「それぞれの生徒のニーズに合わせて学校の授業をすることはできないので、受験英語から先は教室の外に任せてしまっていいのではないか」と述べられていますが、私もそう思います。先に挙げた絵や楽器の例と同じく、学校のやり方がどうであれ最後は学校の外でどれだけ英語に触れるかがカギになるはずです。

こちらは塾で英語講師をされているwisteriaさんの記事で、中学英語の教科書が中一の最初から鬼のように難しくなったことについて言及されています。

私自身は記事中にあった英語の教科書の画像を見て「あっ、これくらいなら私がクロアチア語学習初日にやったのと同じ感じだからヘーキヘーキ^p^」などと思ったのですが、既に小学校でやった数百の語彙を完全に覚えているという前提で中間テストやら期末テストやらで丸とか罰とかつけられたらおそらく私も氏にます。

私個人としては英語以外の言語で試験を受けたことはありませんし(韓国語のTOPIK試験受けようとしたけどコロナで中止になったことはあった😂)、語学学習なんて間違えまくってなんぼだと思っているので正解とか不正解とかを点数化することにそこまで大きな意味を見出していないのですが、そうは言っても学校にはテストがあって受験があるという現実は変わらないのです。

もちろん、英語の早期教育を受けてきたエリート層から見ればこれでもヌルいくらいなのは承知しているのですが、多くの田舎の公立中学生には無縁の話です。

もはや、よーし中学生から英語頑張るぞ!では間に合わなくなってきてきます。他の教科は普通についていけているのに、英語だけさっぱりわからない、英語大嫌い!、そんな生徒も少なくありません。公式に教育格差を是認されているような暗澹たる気分になります。

上記記事より引用

どうも日本の教育を司っている上の方々は英語に資源を集中投下出来る層に対する英語教育を強化する方向に向かっている模様です。とはいえ、何十人も生徒がいるクラスでは学力が高い層に合わせても低い層に合わせてもどちらにせよ全員のニーズを満たすことは出来ないのである程度のズレが出てしまうのは致し方ないような気がします。あと、上の方で政策決めてる人達に外国語教育に関する知識があんまなさそうな印象があります

ただ、少なくとも英語に関してはまだ救いがありまして。今日日質のいい英語教材はYoutubeとかにいくらでも無料で転がってますから、塾にメチャクチャ金を積まないと英語学習が出来ないということもありません。

大半の学校では英語は独立した科目として学ばれ、授業はフィンランド語を基盤に進行します。この形式は、日本の英語教育と似ており、英語自体を学ぶことに重点が置かれています。

(中略)

フィンランドにおける英語教育の成功を支える大きな要因の一つは、学校外での英語接触機会の豊富さにあると思いました(僕調べ)。テレビ、映画、ゲームなどのエンターテインメントの多くが英語で提供されており、フィンランドの子供たちは日常的に英語に触れることが当たり前となっています。通話しながらオンラインゲームする時も、基本英語話者と戦うことになるので、英語を話すそうです。これぞお家留学。。。ハリウッド映画や海外ドラマは字幕付きで放送され、吹き替えが一般的な日本とは対照的だと思いました。これにより、フィンランドの子供たちは学習としてではなく、自然な形で英語に親しみながら言語スキルを伸ばしているとバーで出会った男性に教えてもらいました。

上記記事より引用

上記のマサトさんの記事によると、英語教育が進んでいるフィンランドでは学校の英語の授業がメチャクチャ質が高いというより、学校外で英語に触れる時間が増えるように仕向けることで国民の高い英語力を実現している模様です。

ちなみにフィンランド語はウラル語族であり、インド・ヨーロッパ語族である英語との共通点は(私が知る限り)ほぼありません。文字がアルファベットなところだけ辛うじて共通しているくらいでしょうか。「ヨーロッパ人が英語出来るのは母語が英語と似ているから」という理屈はフィンランド人にはほぼ通用しないと言っていいでしょう。

まとめ

最近の学校の先生方は英語のレベルを上げろとかプログラミングをやれとか次から次へと滅茶苦茶言われて大変そうです。私も塾講やってた頃に「この教え方で英語の点数上げても意味あんのかな(白目)」とか思ってた時期があったので、皆さんにも色々葛藤があるかと推察します。本当にお疲れ様です。

その一方で、生徒の側は英語を覚えたければネットをフル活用して学校の外で「勉強」ではない方法を使って自然な英語に触れる時間を増やしていく他ないとも思います。

以前他の記事にも書きましたが、私が以前ホーチミン市で出会った英語がメチャクチャ達者なベトナム人の若者にどうやって英語を覚えたのか聞いたところ、「Youtube!」という一言が返ってきました。「学校の授業は全く役に立たなかった」みたいな言葉がその後に続きました。

逆に考えれば、少なくとも英語においては、ネット環境さえあれば教育格差をひっくり返すことも出来るのではないでしょうか、とポジティブに記事を終えることにします。

それにしてもワイがここ数年間やってきたこともフィンランドの子供たちとほぼ同じじゃないか、たまげたなぁ😂

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Chi
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