【最近考えていること】ロックダウン生活60日目

ネガティブでもポジティブでもなく、思っていることを書こうと思います。
日本でも緊急事態宣言というものが出され、自粛要請という形とは言え、外出制限が出来つつあること、改めてすごいなと思います。
ここにたどり着くまで、そして今も、補償の問題や対策には問題がいっぱいあった(ある)と思いますが、イタリアで行われているような罰金や罰則なしでここまで実行に移すことが出来たことは、世界に例を見ないんじゃないかと思います。

最近、この行動規制(ロックダウン)には、精神的ないろんな段階があるなあと思っていて、これは、自宅生活60日目だからこそ言えるのかなと思い、書いてみることにしました。

まず、段階①【自分の意志】
推奨されているから、要請されているから、それに答えようと意識的に行う行動規制。

段階②【強制、我慢】
国として決まりが作られ、守らなければ罰がある。だから外出を控えようという行動規制。

段階③【反射、恐怖】
どれだけ行動規制をしてもなかなか収まらないウイルスを前に、反射的に外出が怖くなる段階。
これは、誰かに止められているからではなく、見えない敵の恐ろしさを知った上で、簡単には出ることが出来ない今の私。

分かりやすい例を挙げると、
例えば『犯罪率がものすごく高い治安の悪い町』があったとして、
その犯罪率を知らないけど噂を聞いた程度であれば、段階①で自主的にやめておく。
もし政府や外務省が危ないよと言えば段階②で禁止。
もし自分達の前でたくさんの犠牲があることを目の当たりにしたら段階③誰かに言われなくてもそこには行かない。
こんな感じかと思います。

今、段階①や②のフェーズにいると、またコロナが収束したら元の生活に戻れる!というポジティブな発想(ただ、現実離れしている)が出てくるかも知れないけど、段階③にいると、元通りがすぐには無理だということが、そんなに頭を使わなくても分かります。ヨーロッパ各国は、必死でロックダウンをどうやって解除していくか、手探り状態でやっていますが、医療現場と人の命と経済を天秤にかけながらの微妙な調整、他国の様子を見たりしながら検討がなされています。失敗したら、また同じ惨事を繰り返してしまうわけですから、必死です。誰も正解も解決策も持っていません。
私達はこのウイルスと共存するしかないんかな〜なんて思っている人も増えてきているかと思います。

私は専門家じゃないので、方法論は分からないけど、何が起こっても変にポジティブにならず、冷静に受け入れて、適応していく力。心の奥底で希望の火を消さないことが一人ひとりに出来ることかなと思います。

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