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コテンと眠るための読書・・・同系小説の平行読みをしてみた!古典(コテン)名作・捕物帖パラレル読書・・・半七、釘抜藤吉、顎十郎、銭形平次、右門・・・・・

睡眠導入読書では、明らかに「世界」の違う小説を平行読みしています。
もちろん同一小説を毎晩読んでいく場合もありますが、なにしろ目的が「コテンと眠るため」ですから、読みつづけるよりは、「気を変えて」のほうが優先するわけです。

「世界」をかえるのは、物語が混乱しないためです。たびたび記事にしましたが、中国の古い時代とか日本の江戸時代、西洋の十九世紀といった「世界」ですと地名や登場人物名がクロスしないので混乱しません。
このようなことを長くつづけてきましたが・・・・・・・

ちょいと「禁」を破り、同種の小説ばかりまとめて読んでみました・・・

ジャンルとしては、江戸時代の捕物帖
半七捕物帳( 岡本綺堂)
釘抜藤吉捕物覚書(林 不忘)
早耳三次捕物聞書(林 不忘)
顎十郎捕物帳(久生 十蘭(ひさお じゅうらん))
平賀源内捕物帳(久生 十蘭)
銭形平次捕物控( 野村胡堂)
右門捕物帖( 佐々木味津三)

どれもこれも2・3編づつ、とっかえ、引っ換え読み続けました・・・

みんな違って、みんないい!

どれもこれも、個性的で・・・長い間・・・半七に至っては、なんと100年以上読み続けられている・・・
上記のリストのうち、新しいと思われる『顎十郎捕物帳』でも80年以上愛読されています。

7つの捕物帳をランダムに気の向くまま、読んでいますが・・・まだ始まったばかり・・・

まったく、混乱なく、読んでいます。
まさに、語り口が個性的で、人物設定がユニークなのです。

現段階でのお気に入りは・・・釘抜藤吉捕物覚書(林 不忘)です

軽妙なセリフ回しが、江戸っ子だねえ・・・人物設定も的確で、旗本の出。

まとめ・・・しくじっても再起できる時代だった・・・

銭形平次は別名「しくじり平次」と呼ばれています。
あの半七でもいきなり第四編で「遣(や)り損(そ)じ」の話が出てきます。

今流行の「刑事モノ」のドラマ・・・途中でシクジッても、ラストでは「本分」
過去の「しくじり」が烙印(らくいん)になって犯人に仕立て上げられたり・・
嫌なご時世じゃありませんか【うん、ほんまやで】

人情味あふれる捕物帳に惹(ひ)かれる・・・今日この頃です。


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