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「坊っちゃん」のキャラクターアークはどのタイプ?

前回は、「坊っちゃん」を思い出して、「ストラクチャー」の
一丁目一番地、フック(掴み)の具体例が身近かにあったことに気づいた。

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。

それはさておき、「坊っちゃん」のキャラクターアークのタイプはどれだろう、と気になってきた・・・・・


三つのキャラクターアークの本質

K.M.ワイランド女史によると、古今東西あらゆる物語には、キャラクターアークがあるという・・
さらば、100年以上前の我が国の小説にも適応されるものか、検証しょうとおもいたった。
なにも、K.M.ワイランド女史をいじめるためではなくて、【うん、ほんまやで】
むしろ、ひったり適応してもらいたい・・・・・
それが叶わぬときはせめても「比較文学」的にも、外国のたとえば、
「高慢と偏見」には適応できたものが、「坊っちゃん」には不適応となれば、そこに我が国の文学の本質がみえてくるかもしれぬ。ぐらいの意気込みで挑んでみる・・・・・
その昔、読んだとはいえ、一度読み返して可とおもうほど図々しくない、これから、2度、3度でも読み返して検証していく。見よ!この意気込み!

それにしても、「坊っちゃん」って、一度目の読み返しで、
率直な感想・・・・・えらく乱暴な小説な、もし・・
四国の松山や日向の延岡じゃ、夏休みの課題図書から外されているやもしれない。小・中学校の図書館には封印されて「閲覧禁止」だったりしているにちがいない。
三州吉良で「忠臣蔵」が上映されないのと同じぐらいだろう。
それに、「放送禁止用語」が頻発しています。
しかし、それによってテンポがでてます【兎角この世は住みにくい】
一気に読み返して、おかげさまで睡眠不足やな、もし・・

アークの本質は三つの文で言い表せてしまうからです。
1 主人公がある状態で登場する。
2 主人公が物語の中で何かを学ぶ。
3 主人公が(おそらく)前よりよい状態になる。

たしかに「坊っちゃん」にもアークはある・・・【うん、ほんまや】

「坊っちゃん」のキャラクターアークの基本形は何?

三つの基本形
1 ポジティブなアーク
2 フラットなアーク
3 ネガティプなアーク

この坊っちゃん、どうみても「ヒーローズ・ジャーニー」的ポジティブなアークではなさそうだ。

ポジティブなアーク
何かに対して不満や否定的な考えを抱く主人公が困難に出会い、自分の中のネガティブな側面を克服(その結果、敵対者も倒す)。主人公がポジティブな変化を遂げ、ストーリーが終わります。
              『キャラクターからつくる物語創作再入門』より

オープニングとエンディングを比べてみても、ポジティブな変化をとげているようにはみえません。【シンドケド】

同様に、エンディングで、「最初よりも悪い状態になって終わ」る、わけでもない。たしかに月収が40円から25円にさがったとしても、むしろ清ともくらせる一軒家を借りてポジティブな方におもえる。
したがって、ネガティブなアークは、却下❕

残るはフラットなアークということになる。

初めから主人公のあり方がほぼ完成されているアークで、これも人気作品に多いパターンです。ヒーローは大きな成長や変化をほとんど必要としないため、アークはフラット(平坦)であり固定的。むしろヒーローに触発された脇役たちが成長し、周囲をとりまく世界が変化します。
               『キャラクターからつくる物語創作再入門』より

まとめ

「坊っちゃん」はフラットなアークだろう。
「大間違いの勘太郎」かもね、もし・・・・・【シンドケド】


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