【変体仮名 ことはじめ-5】 古文書(江戸版本)を読みたいシーンだけ原文で読む!・・源氏物語以前の顛末-5
いきなり変体仮名を読もうとしても「独学」だと読み切れない。
これか!と思っても言い切れない!
掛け軸を読む時と同じ感覚・・・・・亭主に解説してもらって初めて納得・・・
「独学」こだわって、変体仮名を攻略する攻略方針は・・・・・
攻略方針 1 翻刻(解読文)のある原典(版本)を探せ・・・
翻刻(解読文)を参照しながら、原文を読み下しします。
こうでもしないと、時間がかかりすぎるし、嫌になって挫折してしまいます。
先に翻刻(解読文)を探します。手元にあったもの見てみると・・・・
文庫(日本永代蔵 付 現代語訳 角川文庫、近世風俗志(三)岩波文庫)もありますし、
全集系(日本古典文学全集、鑑賞 日本古典文学、近松全集)
出典不明(PDF)(仮名手本忠臣蔵、妹背山婦女庭訓)はWebからダウンロードしたものです。
攻略方針 2 見つけた翻刻(解読文)・・あとで原典・原文入手
攻略方針 3 巻頭・・・一ページ目の一行目から始めない!
田辺聖子の「新源氏物語」は「桐壺」を飛ばしたから「明るい源氏」になったと誰かが言ってた(ごめんなさい・・・誰だったか思い出しません)
読みたかった、気になっていた箇所から始める・・・・・・長続きのコツです。
まさに『源氏』の「かいま見る」(垣間見)ですね・・・・
この攻略方針で挑んだ最初の一歩は・・・・・「心中天の網島」それも道行
1 まず、 翻刻(解読文)にどの書籍を選ぶか?
「心中天の網島」クラスになりますと、それはそれはたくさんの関連書籍があります。幸い「近松全集 第11巻を持っていました。
これは、影印(くずし字)と翻刻(解読文)が掲載されています。
独学の無鉄砲さがでて、いきなり「勘亭流」で初めてしまった・・・・・
今から思うと、もっとも難解なフォントだった。【うん、ほんまやで!】
「心中天の網島」名こりの橋づくし
昭和の演歌「・・・北の新地は思い出ばかり、あの人と、その日は雨、雨の・・・」と口ずさみながら、気楽に始めたが・・・・・
けっこう読み下せた!【うん、ほんまやで!】
が、分からんものは翻刻(解読文)があっても分からん!
涙ぐましい・・・当時のファイルを掲載
当時がタブレットでは画面分割が出来なかったのでこんなでした。
先に、翻刻(解読文)を入手する・・・そのあとで原典・原文入手
大学のデジタルアーカイブからPDFをダウンロード
先に紹介した「近松全集」の影印(くずし字)の美しさに感動!
ダウンロードした原典から、このような美しさにするには・・・・・
Photoshopとillustratorでアウトライン化したのか?
下記の写真を見てもらうと、ダウンロードしたPDFと「近松全集」の影印(くずし字)とは違う版で、これがかえってよくて、読み下しには助かりました。
二つの影印(くずし字)を交互に確認するとどちらかの影印(くずし字)が読めます。
これは、現在取り組んでいる「源氏物語」でも使っています。
まとめ 挫折も骨折も、そのうちつながる
1 翻刻(解読文)にどの書籍を選ぶか?
何冊か見比べて選ぶより方法はありません。
電子版もあるので、サンプルをダウンロードして比べます。
「南方録」では、電子書籍版を使いました。電子版のほうが使いやすいです。
2 原典・原文入手
国立国会図書館や大学のデジタルアーカイブをダウンロードするのですが、
やはり時代物ですので、汚れやシミ、色やけがあり、きれいではありますん。
フォトレタッチ系のソフト(アプリ)で調整した方がいいでしょう。
時間をかけないで最低読める程度で、を心がけています。
3 読みたいところだけ読む
名セリフや印象的なシーン、気になるシーンだけを読む
おかる勘平の5段目とか、勧進帳の安宅の関とか・・・
頭から読んでいくと、挫折しやすい(経験値)
独学の気楽さで、自分で方針をたて、実行・・・変更・変更・・・・挫折
独学の心構えとして、「挫折も想定内」
挫折も骨折も一緒で、そのうち、つながります。「人生には無駄はない」
三日坊主、また三日、またまた三日坊主=合計九日
ちょっとインターバルをおけば・・・
そんなにムキにならない・・・
「ま、いいか!」とケロリと諦める・・・
「うち、ほんまにアホや」・・・と笑い飛ばすWWWWWWWWW
「明日はあしたの風が吹く」【シランケド!】
「そのうちなんとかなる」【うん、ほんまやで!】
言い訳をひとりブレーンストーミングで吐き出す
言い訳考えるのが面倒だから続ける【活動写真のように、うまいこといかんなア】