ストーリー創作・・短編小説を書くための類語辞書・・・感情類語辞典 VS. 感情表現辞典
類語辞典といえば「角川」の「類語新辞典」でしょう【シランケド】
と言うのは、辞書類は結局、使い慣れた辞書が、「手に馴染んでいる」って言うように人それぞれです。
「感情類語辞典」ってのがありまして、ずっと見送っていました・・・・
しかし、「感情類語辞典」の「隠れた感情を表わすサイン」の分類と
「書き手のためのヒント」に惹かれて入手しました・・・・・・・
と言うのも、「感情表現辞典」「感覚表現辞典」「人物表現辞典」「比喩表現辞典」といった(編:中村明)辞典を持っていますが、あまり出番がなく、類語を調べたいときは、「類語新辞典」へ手が伸びてしまいます。
こんなわけで、「感情類語辞典」を入手しても積読だけになりそう・・・
ちょっとこの気持ちが変わったのは、「感情」から『「感情」から書く脚本術』をやっと読み終えて得たヒントです。
「推敲」時に「感情」を盛り込め!ってことでした。
今まで、推考時に「語彙」のダブりには注意してきましたから、「類語辞典」で十分間に合ってきたわけですが、「感情」を盛り込むとなると・・・・・
手持ちの「感情表現辞典」、「人物表現辞典」とでみてみますと、なるほどね
この手持ちの「感情表現辞典」「感覚表現辞典」「人物表現辞典」「比喩表現辞典」は、編者が中村明先生です。このような辞典を揃えようとしたとき、同一の編者であればダブりはないし、連携が取れると思ったからです。・・・・があまり使っていない!
感情表現・人物表現・比喩表現辞典では・・・・・
「驚く」を比べてみました。
「感情表現辞典」(中村明 著)は「語句編」と「表現編」に別れています。
驚〔びっくり・ショック・面くらう・呆然・意外〕
表現編では〔脳味噌に手術を受けたように驚く・思わず息をのむ〕
「人物表現辞典」では、
「比喩表現辞典」では、「唇」、「心臓」か「血」とか索引から「例文」を探していくことになりますが、索引には「驚き・驚く」1857, 3700のように例文番号しか索引できませんので、「心臓」か「血」が出るか、いちいち参照しないとわかりません・・・・・・・
一方、「感情類語辞典」(增補改訂版)では・・・・・
「驚く」を見ると、
「恐れ知らず」「驚き」「怯え」「愕然」「驚嘆」「恐怖」「パニック」など
それぞれの項目になっています。
その一つひとつに
・「ポジディブ」「ネガティブ」の使い分け明示
・「外的シグナル」
・「内的感覚」
・「精神的な反応」
・「一時的に強く、または長期的に表れる反応」
・「隠れた感情を表わすサイン」
・「この感情を想起させる動詞」
と、分類されています。
「感情類語辞典」は、電子書籍版も出ているので、さんざん迷った挙句、
紙の本にしました。
辞典類は、やはり紙の方が使いやすい・・・【シランケド】
実は・・・・・
「感情表現辞典」「感覚表現辞典」「人物表現辞典」「比喩表現辞典」は
古い書籍であまり参照しないので・・・実は自炊PDFにしてしまいました・・・
それで余計使いにくくない参照頻度が落ちていまいました【うん、ほんまやで】
そのうち、「感情類語辞典」も自炊PDFにしてしまいそう・・・・・
まとめ
「感情類語辞典」はカナダ人(?)米国人の共著です。
このことが、今まで使わなかった理由ですが・・・・ニアンスが・・・
一方、「感情表現辞典」「感覚表現辞典」「人物表現辞典」「比喩表現辞典」は
純国産でニアンスにズレはないです。
「感情類語辞典」の「隠れた感情を表わすサイン」の分類に注目しています。
サブテキストって言っていいのか【シランケド】、これに役立ちそう!
たとえば「拒絶」と言うワードでは・・・・・
【隠れた感情を表わすサイン】
「議論を拒む、非難の声に反対することを拒む」
「しっかりアイコンタクトをとる」
「現実から目を背けているわけではないと冷静に説明する」
「しばらく様子を見よう」と言う
「ある見解に対し、それが正しくないと反論するための根拠を提示する」
·「自分の思う事実にこだわり、それを何度も繰り返し述べる」
「落ち着いた口調で話す」
とあります。
また、【書き手のためのヒント】
「つい使ってしまうボディランゲージの一覧表を作ってみよう(眉をひそめる、微笑む、肩をすくめる、首を横に振るなど)。
この辺りが使えそうです。
今のところ、「感情類語辞典」1冊で間に合いそうで、またまた表現辞典の出番がないようです。